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新日鉄住金ステンレス、店売り冷薄5000円下げ

6/8(木) 6:06配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は、店売り向け冷延薄板の6月契約販売価格をニッケル系、クロム系とも5千円引き下げる。ニッケル、クロム原料価格と為替の変動に伴い、独自のアロイリンク方式に基づくアロイ価格が5千円下げとなり、この下げをそのまま販価に反映する。5月契約で需給タイト化を理由に店売り冷薄のベース値上げを実施しており、「需給バランスは今も変わっていない」として追加のベース値上げを見送ったが、7月に需給ひっ迫感が強まるのは必至で、7月契約でベース値上げを再度行う可能性が高い。

 店売り契約販価の値下げはニッケル系が1年ぶり、クロム系が5年ぶり。2016年7月契約以降の累計値上げ幅は、今回の5千円下げを織り込んでもニッケル系で5万5千円、クロム系で6万5千円に達している。
 市中の値上げ転嫁はそこまで進んでおらず、市中在庫が高値玉に切り替わっている状況下で、取引先流通は引き続き販価への転嫁を急ぐ構えだ。
 ニッケル系、クロム系とも国内冷薄需給のタイト感は持続しており、今後ひっ迫感が強まるのは必至。NSSCの光、鹿島製造所の薄板工場はフル操業を続けている。
 日本冶金工業・川崎製造所の熱延工場火災に伴う応援生産については「自社の顧客への供給を最優先した上で、できる限り協力していく」方針。
厚中板も5000円下げ
 店売り向けニッケル系厚中板の6月契約販価も5千円引き下げる。独自のアロイリンク方式に基づくアロイ価格が5千円下げとなり、販価を下げる。5月契約でも16年6月契約以来11カ月ぶりに値下げしており、値下げは2カ月連続。厚中板の実需は好調で需給は締まっているが、ひっ迫感が生じるほどではなく、ベース値上げは行ってこなかった。ただ今後の需給動向は予断を許さず、タイト感が強まれば7月契約以降でベース値上げを検討する可能性がある。
 国内需要は依然堅調で、厚板シャーの操業度も高い。海外需要もエネルギー・石油化学関連の案件などで一定レベルの引き合いを維持している。
 八幡製造所は5月中旬から約3週間の大型修繕を実施し、あす9日から予定通りフル操業を再開する予定。

最終更新:6/8(木) 6:06
鉄鋼新聞