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彫刻「ノアの家族」を修理 宇部市

6/8(木) 14:16配信

宇部日報

作者が訪問、保存状態に感激

 宇部市のシンボルロードにある彫刻「ノアの家族」の修復作業が7、8日に行われた。作者の池田宗弘さん(77)=長野県麻績村=が来宇し、自ら溶接して劣化した箇所を直した。

 第15回現代日本彫刻展の毎日新聞社賞受賞作。真ちゅう製で、1993年に制作された。聖書をモチーフにしており、小鳥を解き放って洪水から逃れる家族の姿を通して、さまざまな試練に立ち向かう勇気を鼓舞する作品になっている。経年劣化で作品下部に亀裂が入っており、清掃活動を行っているうべ彫刻ファン倶楽部や、気付いた市民から修復を望む声が上がっていた。溶接がそのまま作品の質感になっているため、作家自身が溶接に当たる必要があり、池田さんが来宇。真ちゅうの板や溶接棒をじか付けして亀裂を直した。

 久しぶりに自作と再会した池田さんは「市民に清掃してもらい、蜜ろうを塗ってもらうなど、大事にされているのが伝わってくる。人通りの多い絶好の設置場所で、すぐそばのクスノキとのバランスもいいので、今後も目を留めていただけたら」と話した。

最終更新:6/8(木) 14:16
宇部日報