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Apple Payがイギリスで急成長、その理由とは

6/8(木) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

テレグラフによると、イギリスでは非接触型決済に対応する決済端末の半数以上で、Apple Payによる限度額なしの決済が可能になっている。大手スーパーマーケットのセインズベリーズ(Sainsbury’s)やウェイトローズ(Waitrose)などでも使用できる。

【画像】イギリスのカード決済における非接触型カードの割合。2017年2月時点で28%に増加している。

イギリスでは非接触型カードによる支払いには、セキュリティの問題から30ポンド(約4300円)という上限額が定められている。

Apple Payにその上限額が当てはまらないのは、従来型の非接触型カードよりも安全性が高いためだ。すべての決済端末がApple Payに対応しているわけではないが、今では半数以上の端末が対応しており、イギリスでのApple Payの普及がより一層加速する見込みだ。

イギリスでは、非接触型の決済額はすでに過去最高に達している。2017年2月の決済額は33億ポンド(約4800億円)で、同国におけるカード決済額の28%を占め、その割合は急増している。2015年2月は5%、2016年の2月は14%だったことを考えると、イギリスでは非接触型決済が普及しつつあることが分かる。

Apple Payは通常の限度額以上の支払いができるため、従来のカードよりも有利だろう。

・非接触型決済が増えた大きな理由は、取引限度額が引き上げられたことだった。イギリスでは2015年に非接触型決済の取引限度額が、20ポンドから30ポンドに引き上げられた。30ポンドといえば、日常的にスーパーマーケットで使う金額。これにより、非接触型決済を日常的に使うユーザーが増え、市場への導入が進んだ。
・決済限度額がないApple Payは、消費者にとってより魅力的だ。非接触型決済を使いたい消費者はApple Payに移行する可能性がある。Apple Payなら限度額を気にすることなく、買い物ができるからだ。非接触型決済の限度額引き上げは、イギリスでのApple Payの導入と普及の引き金となった。その結果、イギリスはApple Payにとって重要な市場になりつつある。

モバイル決済は、普及が進んでいるとはいえ、依然として高い障壁が立ちはだかっている。従来型の決済方法にこだわり続ける消費者が存在することや、モバイル決済が使える店と使えない店が混在していることだ。しかし、利用促進策を組み合わせたサービスや、アプリ内課金など、ほかの目的でモバイル決済を使う消費者が増えていることで、モバイル決済の利用者とその決済額は向こう数年で急増するだろう。

[原文:Here's why Apple Pay could beat contactless cards in the UK]

(翻訳:ガリレオ)