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英・総選挙。野党猛追。「圧勝」が一転「接戦」に

6/8(木) 11:51配信

ホウドウキョク

EU離脱に向け、国民の信任を得るために総選挙を約3年前倒し

注目のイギリス総選挙は、日本時間のきょう(8日)午後3時から投票が始まる。

今年4月、イギリスのメイ首相は突如、議会下院の解散を宣言し、2020年に予定されていた総選挙を、およそ3年前倒しで実施すると発表した。

メイ首相は、「将来への確信と安全を担保する唯一の方法が、この選挙を行うことだ」「保守党に投票した場合のみ、強く安定したリーダーシップが保障される。EU(ヨーロッパ連合)離脱に最大の利益を得ることができる」と述べた。

当初は、圧勝が予想されていたが、街では参加者が、「メイ首相はうそつき」、「彼女は信用できない」などと書かれたプラカードを掲げるデモが行われ、選挙情勢は接戦となった。

テロ対策が、選挙の争点に

イギリスでは、ここ3カ月で3回のテロが発生。
野党は、メイ首相が前政権時代に、およそ2万人の警察官の人員と予算の削減を行った当事者だったことを厳しく追及し、テロ対策が選挙の争点として急浮上した。

労働党…警察官1万人増強を公約

最大野党・労働党のコービン党首は、「市民の安全に金をかけなくてどうする? 警察や警備に必要な環境を整えるべきです。2万人もの警察官の削減じゃなくてだ」と演説した。

コービン党首率いる最大野党・労働党は、新たに警察官を1万人増強することを公約に掲げている。

若者の投票率によって変わる支持率

総選挙実施の発表時には、16ポイント以上の差が開いていた保守党と労働党の支持率だが、8週間かけてその差は縮まっている。
しかし、この情勢も、実は、会社によってばらばら。保守党が労働党に11ポイント差をつけている会社もあれば、保守党は過半数割れになると、わずか数ポイントしかリードしていないという会社もある。

こうした差は、労働党支持が圧倒的に多い若者の投票率を高くなるとみるか、それとも低くなるとみるかによって出てくるという。
それでも、選挙戦開始直後の20ポイント近い差があった時から見ると、労働党が追い上げているというのは確か。

世論調査には苦い思いが…

イギリスの世論調査には、実は苦い思いもある。
EU(ヨーロッパ連合)離脱の是非を問う国民投票では、残留と予測したし、2015年の総選挙でも、予測を外した。各社とも、統計モデルを新たに構築したと言っているが、素直には受け止められないのが実情だ。

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最終更新:6/8(木) 11:51
ホウドウキョク