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スマートファクトリーJapan2017が開幕、ファナックなどが「未来の工場」提案

6/8(木) 17:05配信

日刊工業新聞電子版

■ファナック、生産情報「見える化」

 製造現場や生産管理を先進化・効率化する最先端技術が一堂に会した「スマートファクトリーJapan2017」が東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。展示企業は世界的な潮流である「第4次産業革命」の中で、日本政府が掲げるさまざまな“つながり”で新たな付加価値の創出を目指す「コネクテッド・インダストリーズ」実現に向けて未来の工場の姿を提案している。

 ファナックは工場用IoT基盤「フィールド・システム」や人工知能(AI)を活用した産業用ロボットなどを展示。フィールド・システムでは自社だけでなく他社の機器やセンサーなどともつなぎ生産に関する情報を収集して液晶画面に表示するなど「見える化」を実演した。

 同システムは生産情報を生産現場に設置したサーバーで処理する「エッジコンピューティング」やAI技術を採用。オープン環境とエッジ層でのリアルタイム性の高い情報処理能力などを披露した。

■ソディック、短時間で金型調整

 ソディックは金属3Dプリンター「OPMシリーズ」と射出成形機「MR30」を組み合わせ、約10分で金型の交換と調整ができる生産システムを提案する。成形用の金型「カセット金型」を3Dプリンターで造形。カセット金型を支えるベース金型を射出成形機にあらかじめ設置し、カセット金型を入れ替えるだけで調整できる。

 カセット金型は温度調整する冷却配管をらせん状にするなど複雑な造形が可能で、成形時間の短縮や品質向上が可能。多品種少量生産に短納期で対応できる。

■ブラザー工業、部品管理を改善

 ブラザー工業は工場の部品管理を改善する観点からレーザーマーカーの活用を提案する。金属や樹脂など、印字する素材に熱の悪影響を与えにくい技術が強みだ。読み取りの精度が求められるバーコードなどを印字するのにも向いている。

 部品や工具のトレーサビリティー(履歴管理)は常にモノづくりの課題で、レーザーマーカーの活用の場は多い。今後、自動車部品や精密機械などの分野への拡販を目指す。

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