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10.5インチiPad Pro実機 現地レビューー iPadはノートPCの夢を見るか?

6/8(木) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

10.5インチの新しいiPad Proとこれまでタブレットを買った人の多くが「これ、仕事に使えるかも」と思ったのではないか。思えばタブレットというジャンルは、「重たいノートパソコンから卒業し、タブレット1枚で仕事をこなす」ー そんな夢を抱いて新しい製品を買ったものの、結局「大きなスマホ」程度の活躍しかできず、自宅のリビングに置きっ放し、ということを繰り返してきた。

【画像】10.5インチiPad Pro実機 現地レビュー

アップルは6月中旬より、iPad Pro 10.5インチを発売する。価格は、10.5インチモデルの最も安価なWi-Fi版/64GBで7万5384円、LTE版/64GBは9万1584円だ。

10.5インチ版というのは、実は長期間、噂になってきたデバイスだ。ただし、世間では「9.7インチが10.5インチになるのね」という程度でしか受け止められていなかったはずだ。実際、6月5日にアメリカ・カリフォルニア州サンノゼで開催された開発者向けイベント「WWDC2007」で披露された時も「噂通りだね」という反応で終わるはずだった。

しかし、今回のアップルはこれまでとは違うアプローチを採った。iPad Proをハードウェア的に進化させるだけでなく、iOS11に、パソコン代わりにも使えそうな機能を盛り込んだのだ。iOS11のアップデートで、iPadは本当に「パソコン代わりに使えるタブレット」になるかもしれない。そんな淡い期待を抱かせてくれる。

「10.5インチ&120Hz駆動」が使い心地を最大化する

まず、ハードウェアだが、従来の9.7インチのiPadに比べて、本体サイズはほんの少しだけ大きくなった。とはいえ、これまで9.7インチを所有していた人からすれば充分、許容範囲だと思う。画面が10.5インチにサイズアップし、ウェブの閲覧性などは格段に見やすくなっている。

通常、ディスプレイは60Hzで、1秒間に60回、表示を書き換えている。iPad Proでは、最大120Hzのリフレッシュレートでの表示を可能にしている。これにより、例えばウェブページをすばやくスクロールした場合でも滑らかに表示してくれ、日常の使い心地が確実に向上する。

この120Hzでの表示は、最近であればシャープのスマホ「AQUOS R」でも導入されているのだが、大画面であればあるほど、この効果を体感しやすくなっていると思う。ちなみにこのリフレッシュレートはコンテンツなどに応じて変化し、画面に動きがない場合は24Hzにもなり、バッテリー寿命を延ばすような働きも行う。

また、リフレッシュレートが高まったことにより、Apple Pencil(アップルペンシル)の反応もさらに向上し、より紙に書いている感覚に近づいた。Apple Pencil側は進化していないのだが、ディスプレイが良くなったことで、書き味が良くなった。

iPad Proがロック画面の時、Apple Pencilのペン先でタッチすると、アップル純正のメモアプリがすぐに起動するようになった。大事なメモをすぐに取りたいというときに役立つ。

細かな話をすると、「すぐに書けるメモ」の起動時に画面ロックは解除していない。だから直近に使ったメモだけが読み書きできる形だ。ほかのメモにアクセスしたり、他の機能を使うには、ロックを解除する必要がある。このあたりは従来からある、ロックを解除しなくても、カメラ機能が起動する振る舞いと同じと考えるとわかりやすい。

アップル純正のメモアプリの使い勝手が良くなるだけに、Evernoteなどのアプリは出番が減ることになるかもしれない。

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