ここから本文です

【インタビュー】映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』入江悠監督のこだわり!「脚本は徹底的に叩(たた)きまくった」

6/8(木) 19:25配信

トレンドニュース(GYAO)

藤原竜也と伊藤英明をダブル主演に迎え映画化された『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)。メガホンをとったのは映画『SR サイタマノラッパー』の入江悠監督。藤原とは、若いころにドラマでタッグを組み、映画への熱い思いを語り合っていたという。そんな二人が大きなバジェットの作品で再会。しかも入江監督自身が「ずっと撮りたいと思っていた」という重厚なサスペンスということで、その思いは一層強かったという。入魂の作を作り上げた入江監督が作品への思いを語った。

【劇場予告編】『22年目の告白―私が殺人犯です―』>>

■脚本完成まで2年半、決定稿は第37稿!

――サスペンス映画を撮りたいとずっと思っていたとお聞きしました。

入江: 小さいころからサスペンスやミステリーが大好きだったんです。でも『SR サイタマノラッパー』以降、青春映画や音楽映画のイメージがついたのか、あまりそういったジャンルのお話をいただく機会がなく。そんななか、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に参加したとき、ニール・ブロムカンプ監督の『第9地区』を見て「自分が撮りたかった映画はこういうジャンルだ!」と再認識したんです。しかも同い年だと知り、大きな衝撃を受けました。

――ものすごく重厚なサスペンスで、緊張感も半端なかったのですが、どんな部分を意識したのでしょうか?

入江: 先人も「映画の基本は脚本」と言っていますが、この作品は徹底的に脚本を叩(たた)きました。自分も青春映画をやるときは、勢いで書きなぐってしまうこともあったのですが、水を注いで漏れてきたところをふさぐように、気になるところは徹底的に直しました。警察やジャーナリストの取材も何度も行い、最終的には2年半、第37稿までいきました(笑)。

■藤原竜也、伊藤英明の“静“の演技は日本映画を変える!?

――藤原さんが「入江監督には楽をさせてもらった」と仰っていました。

入江: そんなことはないですよ(笑)。でも脚本が弱いと俳優部はそれを演技で補わなければいけないから、その意味で迷いなく演じていただけたのかなと思います。

――藤原さん、伊藤さんの演技はいかがでしたか?

入江: お二人ともクランクインされたときから、すごく抑えた芝居をされていたんです。実は、演出部側は「こんなに抑えて大丈夫なのかな」と思っていたのです。特に伊藤さんは、熱い男のイメージがあったので......。でも思いを内にため込んでいく抑制された芝居は圧巻でしたね。主演2人がこうした“静“のなかで感情を表現するお芝居をしてくれたのは、日本映画が大きく変わるきっかけになるかもしれないと思いました。

――仲村トオルさんも非常にための利いた演技をされていました。

入江: かつて戦場を渡り歩いたキャスターで、現在はジャーナリストという役柄だったのですが、実際に戦場カメラマンのところに取材に行ったり、かなり勉強熱心な方でしたね。「イメージではなく事実を積み重ねて役作りをしたい」とおっしゃっていたのが印象に残っています。

1/3ページ

Yahoo!ニュースからのお知らせ