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【ロボレース】6月中に2種類目のロボカー発表予定。今季はマシン開発と参戦チーム確保に注力

6/8(木) 16:22配信

motorsport.com 日本版

 2016-17年内に開催が予定されている人工知能(AI)自動運転レースであるロボレース。先月に行われたフォーミュラEパリePrixのフリー走行1回目の後、ロボレースはテストカーである『DevBot』を同じコースで走行させた。

ギャラリー:『ロボレース』用マシン、”ロボカー”ディティール

 現在開発が進められている『DevBot』は、LMP3マシンをベースとしており、ソフトウェアの走行テスト中もドライバーが搭乗して操縦することができる。

 ロボレースの最高技術責任者であるブライン・バルカムは、2種類目のロボレースを6月中に公開することを明らかにした。そのマシンによって、ロボレースは新たなことを試すことができるとバルカムは説明している。

 初のレースの時期についてバルカムは、「ロボレースをどの段階からレースとして定義するのか次第である」と答えた。

「もし従来のレースと同様に10台のマシンを走らせたとしても、ラップタイムの差はほとんど生まれないだろう」

「我々はレースのフォーマットについて、短期から長期的視点で考案している。まだ完全に定義されていないが、通常のレースで起きるようなトラフィックなどの要素を盛り込みたいと思っている」

「しかし、もし自動運転レースを行うのであれば、自動運転に関連する限界を押し上げていかなければならない。パワートレインやシャシー、エアロ、タイヤなどをどうこうする話ではないのだ」

「争われるべきなのは、AIが察知して思考し、そして行動する能力だ」

 バルカムは、2017年7月29-30日に行われるフォーミュラEの最終戦モントリオールまでに、最初のロボレースを行うのは”かなりタイトなスケジュール”になることを明かした。バルカムの発言から察するに、今年11月に行われる2017/18年シーズン開幕戦香港ePrixまでに最初のロボレースを開催する準備が間に合わない可能性がある。

 また今シーズン中のロボレースの活動における優先順位は、今後のロボレース参入者に対し、インフラや技術の準備が整っていることを証明することだという。

「今シーズン残りで我々は、漸進的な開発を行いながらも、将来的にチームを招致できるようなプラットフォームを形成していく」

「チームはAIドライバー(ソフトウェア)をプログラミングし、そのリスクを負いながらも、パフォーマンスレベルを設定していく。ハードウェアは我々が管理する」

「我々はデータを収集し、参戦チームに共有するつもりだ。そうすることで、彼らはそのデータを元にプログラミングすることが可能になり、我々はそのバックグラウンドでシミュレータ環境を構築することができる」

「よって我々の目標は、今後参戦するチームに対し、我々のプラットフォームが稼働していることを示す必要がある」

 またバルカムは、パリePrixの合間に走行した『DevBot』の走行速度は遅かったが、今後ラップペースは改善されていくと主張した。

「マシンがどのように動くのが最善策なのかを理解するためには、まずその環境を理解することから始まる」

「スピードもアクションのひとつだ。まずは”マシンは安全な速度で走行することができるのか”を理解するのだ」

「パリで我々が証明したのは、マシンがどのセクションを走行していても、他のオブジェクトがどこに位置しているのかを把握できているということだ。あとは人間のドライバーと同じように、限界までプッシュすることもできる」

Scott Mitchell