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これも超小型モビリティ? 人気の公道カートが規制されないワケ

6/8(木) 16:37配信

オートックワン

「おかしい」と思うことが問題の原点

「やっぱりこれって、何かおかしいでしょ?」

東京ど真ん中、銀座通りや都内観光名所等を走り回るゴーカートたち。限りなく有名キャラクターに似た着ぐるみを着て隊列走行している。運転している人は外国人が圧倒的に多い。

都内などの一般道をマリオの格好等で走り回る公道カート

ここ数年で、東京だけではなく、大阪などでも日常的な光景となった公道カートによる観光ツアーに対して、日本人が「なんだか、おかしい」という気持ちを抱くことは、至極当然だ思う。

・なぜ、ゴーカートは普通のクルマと一緒に走っているのか?

・なぜ、オートバイのようにヘルメットを被らないのか?

・なぜ、外国人が多く利用するのか?

また、テレビ、新聞、ネットで、公道カートが自動車と接触事故を起こしたとか、信号待ちの時に車線の真ん中でカートから降りて記念撮影をするなどの危険行為をしたとか、そのような報道がされている。

なぜ、そんな危ない乗り物を警察は走行禁止にできないのか?

こうした様々な疑問によって、日本の多くの人は公道カートの在り方について「おかしい」と思っている。

なぜ、こんなに「おかしい」乗り物が正々堂々と生き延びているのか?

これも超小型モビリティ?

法律では、公道カートは道路交通法の「ミニカー」に属する。

排気量が50cc以下で、最高出力が0.6kW以下の小さなクルマだ。クルマであるため、運転するには普通免許が必要だ。しかし、ミニカー規定では、ヘルメットを被る必要がなく、またシートベルトの着用義務もない。そして、道路交通車両法では、公道カートは原動機付自転車に属する。

こうした「ミニカーと原付の狭間の乗り物」の在り方を含めた、小型の移動体に対する大規模な法改正について、国は8年ほど前から議論を続けている。それが、超小型モビリティだ。

筆者は過去8年間に渡り、国土交通省への取材や、全国各地で実施されてきた超小型モビリティの実証試験の現場を数多く見てきた。

その多くは、現行のミニカー規定で市販されているトヨタ車体「コムス」を使った社会実証だった。また、日産は仏ルノー製の小型EVを「日産ニューモビリティコンセプト」、またホンダは新規開発した「MC-β」を使い、 日本での量産を視野に入れた研究開発を続けてきた。

しかし、そうした実証試験がほとんどで、国民が「どうしても超小型モビリティが必要だ」と、国と国民の双方が納得がいく成果がほとんどなかった。それでも成功事例を見つけるとして、国は超小型モビリティに関する実証試験を継続しているが、現状として”出口が見えない”状況だと言わざるを得ない。

そうした超小型モビリティに対する国の煮え切らない姿勢が、公道カートという法の隙間での商売を事実上、認めることになってしまったといえる。

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最終更新:6/8(木) 19:18
オートックワン