ここから本文です

ドゥカティへの適応に苦戦続くホルヘ・ロレンソ「今は、”そこそこ”のレースならできるが…」

6/8(木) 20:30配信

motorsport.com 日本版

 9年間のヤマハ在籍で3度の最高峰クラスチャンピオンに輝いたホルヘ・ロレンソは、今季ドゥカティに移籍した。6戦を終え、現在ポイントランキング7位、表彰台獲得はへレスで1度のみとなっている。彼はドゥカティのバイクを乗りこなすためには、少し”非論理的な”ライディングスタイルが要求されると語った。

【写真】イタリアGP決勝序盤、ロレンソは一時首位を走行するなど、少しずつだが前進している様子

 直近のレースであるイタリアGPでは、決勝スタート直後から積極的に前を狙い(本人はスピードよりも勇敢さのおかげだと語ってはいたが)一時トップを走った。しかし最終的には、チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾが優勝したのに対して、8位でフィニッシュしている。

 ライディングスタイルの適応について、模索を続けているように見えるロレンソに、ドヴィツィオーゾのデータから学ぶことは何かと問うと、彼は次のように答えた。

「僕を信じてくれ。僕はこのバイクから最大限のパフォーマンスを引き出そうと、すべての努力をしている」

「毎レース、ライディングポジションやハンドレバー、リヤブレーキやシートを変えている。全ドゥカティライダーのデータを見て、自分がどこでタイムを失っているか理解しようとしている。僕はすべてを試しているんだ」

「だけど、20年間同じようにやってきたモノを、そう簡単に変えることはできない。2日で新しい言語を学ぶことはできないのと同じだ。すべてが複雑なんだ。このバイクで競争力を発揮するためには、少し非論理的な乗り方をしなければならない。それは、ヤマハの反対なんだ」

「今のところ、僕は”そこそこ”のレースならできる。時には良いレースができるかもしれないが、素晴らしいというほどじゃない」

「僕がバイクに自信を持ち、自分のモノのように感じられるようになれば、僕はまた素晴らしいレースができるようになるだろう」

 2008年のルーキーシーズンを除いて、ロレンソはムジェロで行われるイタリアGPで3位以下になったことがなかった。ヤマハとロレンソは、過去6回イタリアGPをスタートし5勝を挙げる絶対的な強さを発揮していたのだ。

 ロレンソは自身がブレーキングでタイムを失っていることと、バイクが中速コーナーに弱点を抱えていることが、イタリアGPのリザルトにつながっていると語った。

「ヤマハ(のバイク)はおそらく僕のライディングにとって、より自然だったんだろう」

「ヤマハでは、(最高峰クラスデビューイヤーの)2008年の最初の3レースも速かった。ムジェロでは、8年連続で表彰台を獲得していたんだ」

「現時点で、ドゥカティは僕にとって自然ではない。たとえ僕が2008年よりも完璧なライダーになっていて、全力を尽くしていてもだ」

「だけどおそらく、現時点でバイクは正反対のライディングスタイルを要求してきている」

「だから、僕はジジ(ダッリーニャ/ドゥカティのゼネラルマネージャー)やエンジニアたちと、バイクを良くしようと取り組んでいる。だけどそれが成功するまでは、僕のスピードはトラックに大いに影響を受ける。大切なのは、僕がライディングを変えて、スピードがどうなるか見てみることだ」

Mitchell Adam