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将棋・藤井聡太四段23連勝 抜かれて際立つ羽生善治三冠22連勝の快挙

6/8(木) 13:01配信

AbemaTIMES

 将棋の中学生棋士・藤井聡太四段(14)が6月7日、歴代単独3位となる23連勝を達成した。デビュー以来負けなしということもあり、巷では「藤井フィーバー」が巻き起こっている。同日に東京、大阪の将棋会館で発売された揮毫入りの扇子は、発売に長蛇の列ができると、あっという間に完売。8日のネット販売も瞬時に売り切れたという。今回の23連勝でクローズアップされたのは「羽生超え」という言葉。将棋界のレジェンド、羽生善治三冠(46)が1992年に記録した22連勝を抜いたからだ。ここで改めて羽生三冠の連勝記録を確認すると、対戦相手や対局の格など、厳しい戦いが続いていた。25年前の記録が、天才棋士の出現で改めて際立った。

 まず、連勝街道をひた走る藤井四段の23連勝を確認した。2016年12月24日のデビュー戦で加藤一二三九段(77)に勝利すると、その後も危なげなく連戦連勝。あっという間に白星を積み重ねた。既に状況次第では順位戦A級クラスの実力を持つとも言われる藤井四段だけに、戦前に「この相手なら藤井四段が勝つ」という予想すら立つようになっている。連勝中には段位以上の実力を持つ若手の強豪も含まれており、やはり23連勝は並大抵の記録ではないが、実力が本物であるからこそ、このクラスでの戦いならある程度の連勝は予想できたというのが棋士の中でも定説になりつつある。

 次に25年前に羽生三冠が作った22連勝の内容を見た。1992年は史上初の「七冠独占」を達成する5年前。本格的な「羽生時代」の到来を感じさせる年だった。実質的なデビューとなる1986年から圧倒的な勝率を誇り、既に竜王、棋王といったタイトル経験を持つなど、各棋戦の上位リーグで戦う状況になっていた。対局の“肩書き”を見ると、名人戦・順位戦はB級1組、竜王戦は2組と、いずれも上から2つ目。その他も挑戦者決定戦、王座戦五番勝負など、タイトルに直結する対局が続いている。当時のトップ棋士たちとの戦いが続く中での22連勝は、トップ中のトップを強く印象づけるものだった。

 予想をはるかに超える負けなしの連勝を続ける藤井四段。対戦相手が異なる連勝記録を、数字のみで比較することは難しい。だが、これから羽生三冠が連勝した時のように、さらなる強敵相手でも藤井四段が連勝を続け、タイトルにも手が届くようなことになれば、その連勝記録はさらに輝きを増すことになる。

◆羽生善治三冠 22連勝の記録

1992年4月10日 西川慶二六段 竜王戦2組ランキング戦
1992年4月14日 森下卓六段 全日本プロトーナメント決勝五番勝負
1992年4月27日 森下卓六段 全日本プロトーナメント決勝五番勝負
1992年5月1日 児玉孝一六段 王座戦本戦
1992年5月29日 中村修七段 竜王戦2組ランキング戦
1992年6月5日 内藤國雄九段 順位戦B級1組
1992年6月12日 脇謙二七段 天王戦七段戦
1992年6月17日 青野照市八段 王座戦本戦
1992年7月3日 大内延介九段 順位戦B級1組
1992年7月10日 佐藤康光六段 竜王戦2組ランキング戦
1992年7月17日 桐山清澄九段 王座戦本戦
1992年7月28日 郷田真隆四段 王将戦2次予選
1992年7月31日 桐山清澄九段 順位戦B級1組
1992年8月1日 安恵照剛七段 早指し戦本戦
1992年8月3日 中原誠名人 竜王戦決勝トーナメント
1992年8月13日 米長邦雄九段 王座戦挑戦者決定戦
1992年8月20日 神崎健二五段 王将戦2次予選
1992年8月24日 村山聖六段 竜王戦決勝トーナメント
1992年8月28日 富岡英作七段 順位戦B級1組
1992年8月30日 大山康晴九段 JT将棋日本シリーズ 
1992年9月1日 福崎文吾王座 王座戦五番勝負
1992年9月3日 瀬戸博晴五段 全日本プロトーナメント

◆藤井聡太四段 23連勝の記録

2016年12月24日 加藤一二三九段 竜王戦6組ランキング戦
2017年1月26日 豊川孝弘七段 棋王戦予選
2017年2月9日 浦野真彦八段 竜王戦6組ランキング戦
2017年2月23日 浦野真彦八段 NHK杯予選
2017年2月23日 北浜健介八段 NHK杯予選
2017年2月23日 竹内雄吾四段 NHK杯予選
2017年3月1日 有森浩三七段 王将戦予選
2017年3月10日 大橋貴洸四段 新人王戦
2017年3月16日 所司和晴七段 竜王戦6組ランキング戦
2017年3月23日 大橋貴洸四段 棋王戦予選
2017年4月4日 小林裕士七段 王将戦予選
2017年4月13日 星野良生四段 竜王戦6組ランキング戦
2017年4月17日 千田翔太六段 NHK杯1回戦
2017年4月26日 平藤真吾七段 棋王戦予選
2017年5月1日 金井恒太六段 竜王戦6組ランキング戦
2017年5月3日 横山大樹アマ 新人王戦
2017年5月12日 西川和宏六段 王将戦予選
2017年5月18日 竹内雄悟四段 加古川青流戦
2017年5月25日 近藤誠也五段 竜王戦6組ランキング戦決勝
2017年6月2日 澤田真吾六段 棋王戦予選
2017年6月7日 都成竜馬四段 上州YAMADAチャレンジ杯
2017年6月7日 阪口悟五段 上州YAMADAチャレンジ杯
2017年6月7日 宮本広志五段 上州YAMADAチャレンジ杯

最終更新:6/8(木) 13:01
AbemaTIMES

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