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ゴージャスの極み、兵庫陶芸美術館でマイセン展

6/8(木) 12:00配信

Lmaga.jp

ヨーロッパを代表する高級磁器メーカーと言えば、ドイツのマイセン磁器製作所。創業300年以上の歴史を誇る同社の、19世紀の名品を中心とした展覧会『マイセンの美』が「兵庫陶芸美術館」(兵庫県篠山市)で6月10日よりおこなわれます。

【写真】ディナーセルヴィス(部分) 原型制作年:1850-55 作品製造年:19世紀後半 岐阜県現代陶芸美術館(小早川コレクション)/『マイセンの美 -いとしのフィギュリン 華麗なるセルヴィス-』展、6月10日より

マイセンといえば、透き通るような純白の素地と華やかな絵付けが特徴です。黄金期ともいえる18世紀には、原型制作師のヨハン・ヨアヒム・ケンドラーや、絵付師のヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが活躍しました。そして19世紀になると、マイセンは敢えて手仕事にこだわり、過去の様式の復刻に力を注ぎます。19世紀の作品は黄金期の雰囲気をたたえながらも、明るく鮮やかな色彩を持つのが大きな特徴です。

陶磁器コレクターの小早川春信氏が「岐阜県現代陶芸美術館」(岐阜県多治見市)に寄贈した約100点で構成される本展では、貴族の祝宴で食卓に並べられ、室内飾りとしても人気を博したフィギュリン(陶磁器人形)や、宴会の趣旨に合わせてデザインされた様々なセルヴィス(食器セット)、細部まで念入りに作り込まれた大壺などが展示されます。

装飾の限りを尽くしたそれらの作品は、まさにゴージャスの極み。18~19世紀ヨーロッパの美意識を知る格好のサンプルと言えるでしょう。陶芸ファンはもちろんですが、デザインや19世紀ヨーロッパの文化に興味がある方にもおすすめです。料金は一般600円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:6/8(木) 12:00
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