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ル・マンのダブルポイント廃止を望むデビッドソン「優勝の栄誉と名声だけで十分」

6/8(木) 19:27配信

オートスポーツweb

 トヨタのLMP1ドライバーであるアンソニー・デビッドソンは、WEC世界耐久選手権において、ル・マン24時間レースのみ通常の2倍のポイントを獲得できる現在のポイントシステムを廃止することを望んでいる。

2016年のWECチャンピオンはル・マン優勝後、表彰台に登れなかった

 ル・マンで優勝したドライバーには、イギリスや日本、バーレーンなどで行われる6時間耐久のシリーズ戦ウイナーに付与される25ポイントの倍、50ポイントが与えられる。

 2012年のシリーズ開始以来、この2倍ポイント制はシリーズタイトルの命運を大きく左右してきた。

 2013年シーズン、アウディ1号車をドライブしていたアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラーは、もしル・マン24時間で通常のポイント制が適用されていれば、僚友の2号車アウディを駆るアラン・マクニッシュ/トム・クリステンセン/ロイック・デュバルに交わされることなく、ワールドチャンピオンに輝いていた。

 また2016年は、ル・マンで優勝したポルシェ2号車のロマン・デュマ/マルク・リエブ/ニール・ジャニがシリーズチャンピオンを獲得したが、彼らはル・マン以後のレースで一度も表彰台に立っていない。

 その一方、僚友だった1号車ポルシェに乗るブレンドン・ハートレー/マーク・ウエーバー/ティモ・ベルンハルトは、ル・マンのダブルポイント制がなければ、タイトル争いに絡むことができたとみられている。

「ダブルポイント制は気に入らないし、ル・マンがダブルポイント制を採用しているのも嫌だ」と2014年にル・マンで優勝を逃しながらも、シリーズタイトルを獲得したデビッドソンは語った。

「ル・マンで優勝したという栄誉と名声だけで十分じゃないかな」

「それに、ひとつのレースがそれ以外のすべてのレースよりも重要だという考えが好きじゃないね。僕たちはどのレースでも全力を尽くしているんだ」

「もし僕がルールを変えられるのなら、ダブルポイント制は廃止にするね」

■開催日程の変更も希望。「9月のオースティンは暑すぎる」

 WECのオーガナイザーは、2018年シーズンのレースを現在の6時間より長い時間行う方向にシフトできるかどうか、可能性を検討している。

「長いレースをやることについては反対しないよ」とデビットソン。

「結局のところ耐久レースであることに変わりはない。以前はプジョーからセブリング12時間に出場していた。ああいうレースはクールだよね」

「夜の間もレースをするんだ。これこそがスポーツカーレースだよ」

 デビッドソンは、2013年から開幕戦の舞台となっているシルバーストンの開催時期を夏に移し、現在9月に開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)ラウンドと時期を交換してほしいとも語っている。

「今の開催スケジュールで変更するなら、COTA6時間を涼しい時期に移す。(9月の)オースティンのコンディションは悪夢でしかないよ」

「もし僕が選ぶことができたら、この2ラウンド(COTAとシルバーストン)を交換するね」

「涼しい時期のオースティンでシーズン開幕戦を迎え、8月には、ましな天候になったシルバーストンでレースをする。そうしたら来場するファンももっと増えると思うよ」

[オートスポーツweb ]