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WTCC:ポルトガルで初導入のジョーカーラップの概要公開。ロスタイムは約2秒

6/8(木) 18:19配信

オートスポーツweb

 WTCC世界ツーリングカー選手権は6月23~25日に行われるポルトガルラウンドで採用する“ジョーカーラップ”について、概要を明らかにした。

【写真】WTCCポルトガル戦はヴィラ・レアルの公道で行われる

 WorldRX世界ラリークロス選手権で採用されている“ジョーカーラップ”の導入は、2017年のスポーティングレギュレーションに組み込まれたもの。通常のコーナーより大回りの別ルートを設け、通過義務を課すことでオーバーテイクを促進する狙いがある。

 当初は開幕戦のマラケシュラウンドで初導入される予定だったが、コースの制約とモロッコ情勢の不安定さから中止されたため、このポルトガルラウンドがジョーカーラップ初導入となる。

 WTCC主催者のフランソワ・リベイロは6月21日のコース視察を前に、ジョーカーラップ導入が決まったことを嬉しく思うと語った。

「ラリークロスでジョーカーラップは、うまく機能している。ヴィラ・レアルでのWTCC公道レースには新たな一面を加えてくれると思う」とリベイロ。

「ドライバーの戦略を発展させるだろうし、コースの走り方も変えてしまうかもしれない」

「もちろん安全面で、我々は妥協しない。FIAやヴィラ・レアルの担当者たちと緊密に連携し、我々が求める水準と、厳密な安全基準の両方を満たすところにジョーカーラップを設定した」

 ジョーカーラップはコースの最後のコーナーであるターン26に設定され、ラウンドアバウトからタイトな左~右のシケインを経て、フィニッシュラインに続くホームストレートに合流する。

 このジョーカーラップで予想されるロスタイムは約2秒だ。決勝レース中、このジョーカーラップはオープニングから3周目まで通過できない。

 各ドライバーにはレース中、1度のジョーカーラップ通過義務が課され、義務を消化しなかった場合、または2回以上ジョーカーラップを通過した場合は、ドライブスルーペナルティが与えられる。

 また、ドライバーたちは2度のフリー走行セッション中にジョーカーラップを走行することができる。

 4度のWTCCチャンピオンで、ボルボの開発ドライバーを務めるイバン・ミューラーは、ジョーカーラップがチャンピオンシップに「新しい何かを加える」だろうと語った。

「まるでMAC3(チーム対抗のタイムトライアル)みたいだ。皆、『狂気の沙汰だ』とか言うんだ。でもこれは新しい取り組みだね」とミューラー。

「新しいことが導入されて、それによって違いが出てくるのはいいことだ」

「僕たちは新しいことを試していくべきだ。ポジティブで魅力的な要素を取り入れていく必要がある」

 なお、最終的にこのジョーカーラップが採用されるかは6月21日に行われるFIAのコースチェックよって判断される。

[オートスポーツweb ]