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【本日英総選挙】アンチ・メイ首相ソング“Liar Liar GE2017”が大ヒット、その背景は?

6/8(木) 18:40配信

RO69(アールオーロック)

突如iTunesのUKチャート上位に現れたアンチ・テリーザ・メイ首相ソング"Liar Liar GE2017”、すでに聴いたという人も多いかもしれない。

UKシングル・チャートでは一度63位まで落ち込んだものの、現在は4位に浮上、5月26日(現地時間)のリリース当初はiTunesのUKチャート2位に躍り出ていた。

http://www.youtube.com/watch?v=HxN1STgQXW8

この曲はロンドン出身のキャプテン・スカによるもの。
キャプテン・スカは、レゲエやスカをベースに政治色の濃い作品を届けるユニットだ。

キャプテン・スカが広く知られるきっかけとなった曲は、保守党とイギリスの自由民主党の連立政権の欺瞞を糾弾する“Liar Liar”(2010)だ。

今回の“Liar Liar GE2017”は、6月8日朝(日本時間8日15時頃)に行われる総選挙を前に、メイ首相と保守党を批判する新バージョンとなっている。

楽曲は保守党政権下で進む福利厚生関連予算の削減を批判するもので、よりよいイギリスを建設していくという内容のメイ首相の演説音声の後に「She’s a liar liar, you can’t trust her, no, no, no/彼女は嘘つき、信用してはいけない」という歌い出しの強烈な内容となっている。

バンドはFacebookで「医療制度・教育機関の破綻危機、痴呆税(年金受給者の負担額増額案の俗称)など、テリーザ・メイは信用できない。この曲をトップ40に送り込もう。すぐにダウンロードして、楽曲を電波に乗せるようBBCに強制しよう」と訴え、結果的にチャートのトップ10入りを実現させた。

しかし、BBCは「選挙前だから」という理由で楽曲の放送を見送っている。内容が反保守党に偏向しているとのことで、ほかの大手放送局も軒並み同様の対応をしている。

ただ、バンドの中心メンバーでプロデュースとトランペットを担当しているジェイク・ペインターは今回のヒットを喜んでいて「音楽的なメッセージがちゃんと響いてくれてよかったよ」と英メディア「ガーディアン」に語っている。

また、労働党を支援しているのかという問いには「保守党を政権から追い出したいだけだ」と説明し、次のようにも語っている。

「音楽業界で15年やってきてるけど、キャプテン・スカでの活動は、この数十年でも最も右寄りと言える現政権への反発がまったく起きないことに対するフラストレーションが動機となっているんだ」

総選挙の開票は即日行われ、日本時間の9日昼頃には多くの選挙区の結果が明らかになる予定だ。

RO69(アールオーロック)