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揚浜塩でレトルト干物 珠洲の乾物店と道の駅

6/8(木) 1:40配信

北國新聞社

 珠洲市内の乾物店が、地元の漁港で水揚げされた魚を、真空パックに詰めてレトルト加工を施した干物を考案した。7月から市内の道の駅「すず塩田村」で販売する。干物は塩漬けに珠洲の揚浜(あげはま)塩を使っており、レトルト加工によって常温保存が可能となった。常温では傷みやすいとされる魚介を安心して観光客に持ち帰ってもらい、珠洲の魚のファン獲得や消費拡大につなげる。

 レトルト干物は、同市蛸島町の乾物店「甚五朗(じんごろう)」が、道の駅「すず塩田村」の依頼で開発した。商品名は「ひと汐(しお)さかな」とした。7月は蛸島漁港で水揚げされたタイやハタハタ、カワハギ、アジを干物にして販売する予定で、季節に応じた魚を加工する。

 レトルト加工によって3カ月以上の常温保存が可能になり、タイなど小骨がある魚でも骨ごと食べることができるようになった。

 これまですず塩田村で取り扱っていた干物は、保存するために冷凍、冷蔵が必要だった。干物に興味があっても、持ち運びにはドライアイスが必要なため、購入する観光客は少なかったという。そこで常温保存できる干物を作る技術を持つ甚五朗に、道の駅で生産された揚浜塩を使った干物作りを依頼した。

 同店は揚浜塩の味わいを生かすため塩加減の調節などに苦心しながら、半年掛かりで商品化にこぎつけた。

 ひと汐さかなは、すず塩田村で7月上旬から販売を始める。甚五朗を営む番匠利一さん(59)は「炊飯器でご飯と一緒に炊くのも良し、焼いて食べても良しの新商品。珠洲の海の幸を味わってほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/8(木) 1:40
北國新聞社

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