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「本物」勧進帳を名物に 小松・安宅住吉神社に奉納

6/8(木) 1:40配信

北國新聞社

 小松市高堂町の九谷焼作家北村隆さん(70)は7日、歌舞伎「勧進帳」の舞台である同市安宅町の安宅住吉神社を訪れ、歌舞伎に登場する東大寺(奈良市)の勧進帳を奉納した。神社は参拝客に目に触れる形での展示を検討しており、関係者は、「本物」の勧進帳が新たな名物になることを願った。

 北村さんが奉納したのは、江戸期の勧進帳の最初と最後の部分で、大仏殿の復興のための寄付を募る文言や大仏の大きさなどが記載されている。北村さんが約10年前、奈良市の古美術商から購入した勧進帳で、東大寺が本物と確認している。

 神事の後、安宅住吉神社から北村さんと東大寺長老の森本公誠(こうせい)さん(82)=奈良市=に感謝状が贈られた。歌舞伎「勧進帳」では、武蔵坊弁慶が何も書かれていない巻紙を勧進帳と偽り、堂々と読む場面が見どころの一つで、北村さんは「安宅住吉神社に納めるのが一番だと思った。本物の勧進帳はこれだと知ってほしい」と話した。

 同神社の中原丈仁権禰(たけひとごんね)宜(ぎ)は「貴重なものを届けてもらい、感謝に堪えない。大事に保管し、後世に伝えたい」と話した。

 北村さんは7日、弁慶や源義経にゆかりがある白山市の白山比咩神社にも1通を納めた。

北國新聞社

最終更新:6/8(木) 1:40
北國新聞社