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ドル・円反落、日銀出口論報道でドル売り・円買い強まる

6/8(木) 13:17配信

Bloomberg

東京外国為替市場では、ドル・円相場が反落。日本銀行の異次元緩和の出口をめぐる報道を受けて、円高・ドル安が進み、一時は1ドル=109円台前半まで下げた。

8日午後4時40分現在のドル・円は前日比0.1%安の109円68銭前後。午前は前日の米国市場の流れを引き継ぎドル買い・円売りが先行、一時は110円01銭を付けた。午後は日銀報道を受けて一変し、109円38銭まで下落した。午前は高く推移していた主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数も下落に転じる場面があった。

三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の池島俊太郎課長は、「ドル・円は日銀の報道で売られたものの、値幅自体はそれほどでもない。イベントを控えており、ポジション(持ち高)自体がそれほどないし、市場も薄かったというのもある。おそらくは少しドルロング(買い建て)だった人が報道を受けて、イベントを前にポジションを閉じたという感じではないか。一部ではこれでショートになった人もいるかもしれない」と言う。

ブルームバーグが複数の関係者からの情報を基に報じたところによると、日銀は、異次元緩和の出口を巡る議論について、「時期尚早」から「説明重視」する方向に修正しつつある。国会や報道で出口に関する関心が高まっていることに対し、日銀内には市場心理に悪影響が及ぶことを懸念する声が上がっており、より丁寧な説明を行う必要があるとの認識を強めている。

同報道を受けて国内債券市場で中・長期金利が上昇。新発10年債利回りは0.075%と約3カ月ぶり高水準を付けた。

朝方はドル買い・円売りが優勢。前日の米国市場で株高・金利上昇を背景にドルが反発した地合いを引き継いだ。1-3月期の実質国内総生産(GDP)改定値は市場予想を下回り、4月の経常収支は予想を上回ったものの、相場への影響は限定的だった。北朝鮮によるミサイル発射も材料視されなかった。

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最終更新:6/8(木) 16:56
Bloomberg