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<資産管理コラム>老後一人になったときの年金減少リスク

6/9(金) 15:15配信

モーニングスター

 50代になり子育ても一段落し、老後資金の準備を考えるにあたって老後のキャッシュフロー表を自ら作成したり、FPに依頼して作成してもらったりする方も多いと思います。65歳以降の収入として夫婦二人の年金の見込額を調べて、支出として現在の生活状況や一般的な家計支出データなどから老後の生活費を予測します。収入より支出の方が多ければ貯蓄を取り崩していかなければなりませんのでその不足額の20~30年分程度の額と予備費の額を準備する必要があるということになります。

 夫婦二人の年金が月額で二十数万円、支出額に対して数万円~5万円程度不足という場合も多いと思います。2万円不足の場合30年で720万円、5万円不足の場合でも30年で1,800万円ですからこれを退職金と貯蓄額でカバーできるように老後資金を準備すればキャッシュフロー表の資産残高はずっとプラスで作成することができます。(特別なイベント支出は考慮していません。)

 しかし、これは夫婦二人が30年健在だった場合を前提としています。人の寿命はわかりませんので夫婦のうちどちらかがある年齢で先に亡くなるという想定のキャッシュフロー表は通常作らないと思います。夫婦のうちどちらかが先に亡くなった場合夫婦二人分の年金はもらえなくなりますのでその場合の家計のキャッシュフローも想定して資金準備をする必要があります。

■一人になったときの年金

 配偶者が亡くなった場合一定の要件を満たすと、その亡くなった方の配偶者は遺族年金が受給できます。ここでは夫婦とも65歳以上で遺族基礎年金の支給要件となる子供(18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子など)がいない場合で老齢厚生年金の受給権があった方が亡くなったときに、その亡くなった方の配偶者がどのくらいの年金を受け取れるかをみてみましょう。

 夫婦ともに自分の老齢基礎年金、老齢厚生年金を受給していた場合でたとえば夫が先に亡くなったときに妻が受け取る年金は次のうち最も多くなるものを選択できます。

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