ここから本文です

英ポンド急落は「想定内」 FX投資家、ブレグジットで教訓

6/9(金) 19:18配信

J-CASTニュース

 英国の下院議員選挙(定数650)は2017年6月9日朝(英国時間8日夜)に投票が終了。開票作業が進むなか、メイ首相率いる与党・保守党が第1党は維持しつつも、過半数には届かないことが確実となった。

 こうした状況を受けて、9日早朝(日本時間)の外国為替市場で英ポンドが急落した。英国の政治情勢に対する不安が高まったためだ。ただ、日本のFX投資家は比較的落ち着いていたようで、2016年6月のブレグジットの教訓が生きたとみられている。

■英総選挙、与党保守党の過半数割れに

 2017年6月8日の英総選挙の結果、メイ首相率いる保守党が議席数を減らし過半数を割り込むことが確実になった。日本時間9日14時すぎ、BBCなどの英メディアが報じた。

 「過半数割れ」の観測が漏れはじめた9日早朝には、外国為替市場で英ポンドが急落。ポンドは対円では6時すぎに1ポンド=140円を割り込み、17年4月下旬以来の安値を付けた。外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、「ポンドは(9日15時ごろでも)ジリジリ売られていますね。ポンド安ドル高の状況といえます。ただ、円も(米ドルに対して)売られぎみなので、ポンド円相場でみると、それほど大きな値動きではありません」と話す。

 いったんはポンドを売って、ドルや円を買おうという動きが高まったが、9日午後の東京外国為替市場は比較的落ち着いている。

 今回の総選挙は、メイ首相がEU離脱交渉に向けて政権基盤を強化するため、4月中旬に実施を決めた。当初は与党・保守党が過半数を超えて圧勝するとみられていたが、労働党の激しい巻き返しから、「過半数超え」に黄色信号が点滅していた。6月に入ってテロ事件が相次ぎ、英国社会に不安が広がったこともある。

 そうしたことから、「昨年(2016年)6月のブレグジット(国民投票)のときと、状況が違います。選挙は水モノではありますし、読みが難しいのですが、今回はおおよそ想定内に収まったようです。ブレグジットのときと大きく違います」と、神田氏はいう。

1/2ページ

最終更新:6/9(金) 19:18
J-CASTニュース