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防犯と福祉 人気舞台に 焼津の高齢者「浪蔵劇団」

6/9(金) 8:27配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 焼津市で防犯と福祉をテーマに活動する「浪蔵(なみぞう)劇団」がこのほど、公演250回を突破した。同市小川地区の高齢者5人で結成してから7年。「笑いと学び」をモットーに喜怒哀楽にあふれた寸劇で市民を啓発し、安全安心なまちづくりの一翼を担っている。

 劇団が発祥した同市の小川公民館で8日に公演したテーマは「認知症高齢者への接し方」。山口浪男代表(83)がふんする「浪蔵じいちゃん」が主人公で、60代の団員らが夫婦、孫を熱演。物忘れや徘徊(はいかい)する祖父との軽妙なやり取りを繰り広げた。住民約90人が、記憶障害や被害妄想があるお年寄りとのコミュニケーション法について、ナレーション役の団員の声に耳を傾けた。

 劇団は2010年2月、自治会活動の一環として、悪質商法に注意を呼び掛ける寸劇上演をきっかけに生まれた。市内外の敬老会やミニデイサービス、PTAなどから依頼が相次ぎ、公演回数は年間約50回に上る。5月下旬の牧之原市での公演で250回に達した。

 焼津署や市社会福祉協議会と連携し、詐欺被害の状況や認知症患者に関する最新情報を収集。「地元の人より詳しい」と言われることもあるほど公演先の方言や歴史について事前調査し、せりふに盛り込む演出が好評だ。

 山口代表は「見る人との一体感を大切に、少しずつ台本や演出を見直してきた。300回を目指して続けたい」と意欲を語った。

静岡新聞社