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[イベント]「CES ASIA 2017」開催、堅調の中国市場を反映、スタートアップも集結

6/9(金) 18:29配信

BCN

[イベント]「CES ASIA 2017」開催、堅調の中国市場を反映、スタートアップも集結

キーノートスピーチで「CES ASIAの会場で世界を変える技術の力をその目で確かめてほしい」と語るCTA(Consumer Technology Association)のGary Shapiro社長兼CEO

【中国・上海発】6月7日から9日までの3日間、上海の浦東新区にある「上海新国際博覧センター(SNIEC)」で開催される、中国・アジア市場をターゲットにしたコンシューマ・エレクトロニクスの見本市「CES ASIA 2017」には450社が出展。1100名のジャーナリストを含む、およそ3万人の来場を見込む。

●拡大続く中国のコンシューマエレクトロニクス市場に焦点

 米・コンシューマ技術協会(CTA、旧CEA)が主催する「CES ASIA 2017」は今回で3回目。初回に比べ出展スペースは倍増。17あるSNIECの展示ホールのうち、N1からN5までの北側のスペースをすべて「CES ASIA 2017」で占めた。

 「CES ASIA」は、世界ブランドと革新的な企業のみが集まる見本市であり、アジアではほかに類を見ない見本市だ。会場の展示規模は昨年に比べて20%増え、野外の展示エリアには、自動運転コーナーを設けた。スタートアップを集めたスタートアップパークも新設。初回に比べ大幅にパワーアップし、活気も増した。

●フランス発のスタートアップにも注目

 オープニングのキーノートスピーチは、CTAのGary Shapiro社長兼CEOが行った。「テクノロジーが生み出す興奮を、五感を駆使し、見て触って味わって嗅いで、そして感じてほしい」と切り出したShapiro CEOは、「中国が掲げる一帯一路構想は、世界をよりよくする技術革新や自由貿易、標準化という観点からCES ASIAのビジョンとの共通点が多い。中国の五か年計画で技術革新に重点をおいているのはとても重要なことだ。CES ASIAは中国各地、そして全国的なイノベーションにもスポットライトをあてる」と話した。

 世界的にコンシューマ・エレクトロニクス市場が伸び悩むなか、中国市場は堅調だ。2017年の中国のコンシューマ・エレクトロニクス市場は2.1兆元に上ると推定されており、2018年にはさらに5%拡大するとみられている。

 この巨大市場を目当てに、中国への進出を狙う企業は枚挙にいとまがない。CES ASIAは、中国企業のイノベーションだけでなく、アジア圏をターゲットにする企業のイノベーションの姿を一望できる見本市でもある。日本からも、ホンダ、パイオニア、オーディオテクニカ、ワコム、オンキョーの5社が出展。徐々に日本の存在感も増し、キーノートのスライドには以前なかった日本語の「ようこそ」も加わるようになった。

 さらに今回は、スタートアップパークを新設し、革新的な技術をもつスタートアップにも焦点を合わせた。「どんな大企業も始まりはとても小さい企業だった。およそ75社のスタートアップが10か国から集結した」とShapiro CEOは語る。

 特に今回はフランスのスタートアップをフィーチャーしたという。「フランスはこのところ技術革新が目覚ましい。今年の1月にラスベガスで開いたCESでは、フランスから230社が出展。スタートアップが集まるコーナーでアメリカに次いで出展社が多かった。フランスは国を挙げてハイテク産業の技術革新に取り組んでいる。そこで、今回、スタートアップパークの中にフレンチテックコーナーを設け、今回フランス政府が支援するスタートアップ22社を集めた」と話した。

 バイドゥーは、自動運転システムを提案。毎日300人が交通事故で亡くなっているといわれる、中国の状況を救うかもしれない。自動運転以外にも、物流インフラを変える力を持っているドローン、ディープラーニングによって飛躍的な進歩を遂げているAIやロボット技術などを駆使した、新しい社会の到来は目前に迫っている。

 最後にShapiro社長兼CEOは「技術の進歩が、人々をより幸せに、安全に、健康にしながら、人生を謳歌できる環境を作っていく。そして、経済成長を促す。CES ASIAの会場で世界を変える技術の力をその目で確かめてほしい」と締めくくった。なお、来年の「CES ASIA 2018」は、2018年6月13日から15日まで、今回と同じ、上海のSNIECで開催する予定だ。(BCN・道越一郎)

最終更新:6/9(金) 18:29
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