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サウジの選手、テロ犠牲者への黙祷を無視 協会側が謝罪

6/9(金) 16:24配信

ISM

 8日に行なわれた2018年W杯アジア予選のオーストラリア戦で、サウジアラビア代表の選手たちがテロ犠牲者への黙祷を無視したとし、SFF(サウジアラビアサッカー協会)が謝罪したことが分かった。

 前週に英国のロンドンで発生したテロ事件を受け、この試合ではキックオフ前に1分間の黙祷が行なわれた。事件では8人が犠牲となり、そのうち2人がオーストラリア人だった。スタジアムのアナウンスが黙祷を呼びかけると、オーストラリア代表メンバーはセンターサークル付近に並び、肩を組んで犠牲者の冥福を祈り、その家族や友人へ思いを寄せた。

 他方、サウジアラビアの選手たちはほとんどが黙祷の輪に加わらず。テレビカメラはある選手がかがんでスパイクの紐を結ぶ様子を映し出していた。この様子はオーストラリアで直ちに大きな反発を呼んだ。

 SFFは声明で「人々の感情を害したことに対し、深い遺憾の念と真摯な謝罪」を表明。ただし「選手たちには、犠牲者への想いを軽んじる意図はなく、その家族や友人など、残虐な事件の影響を受けた人々を苦しめる意図もなかった」「我々はすべてのテロ行為、過激行為を非難する。すべての犠牲者の家族に心からお悔やみを申し上げたい」と述べた。

 なお、FFA(オーストラリアサッカー連盟)によれば、キックオフ前の黙祷についてはAFC(アジアサッカー連盟)もSFFも了解していた。しかし、その際にサウジ代表チームの幹部から「そうした儀式はサウジの文化にそぐわないものであり、選手たちは儀式をリスぺクトするが、黙祷の間はピッチ上で自分のポジションについているだろう」と伝えられたという。

 オーストラリアのある政治家は「敬意に欠けた恥ずべき行為。言い訳は許されない。文化の違いという問題ではない。敬意を欠く行為だ」とサウジ代表メンバーを非難している。(STATS-AP)

最終更新:6/9(金) 16:24
ISM