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引退効果で集客増 宮里藍にすがるゴルフ界のスター不在

6/9(金) 12:03配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「朝早いスタートなのにたくさんの方がコースに足を運んでくれてすごくうれしかった」

 今季限りの引退を発表した宮里藍(31)を一目見ようと多くのギャラリーが殺到した。

 この日の入場者数は6735人と昨年大会より3490人も多かった。

 すでに当日券(予選3000円、決勝4000円)は数に限りがあり、来場しても入場できない可能性もあると告知しているが、「公表していませんが、初日の当日券販売枚数は昨年よりも3~4倍多い」(主催者)。ゴルフ大会で入場制限すること自体珍しい。それだけ藍ちゃんの引退効果が出ているのがよくわかる。

「当日券販売は、木曜と金曜は各日8000人、土曜日と日曜日は同1万2000人の来場者数をめどに制限していく予定です。それは選手のプレーに支障がなく、ギャラリーの安全や楽しく観戦してもらうためです」(主催者の話)

 引退会見前に藍が出場した5月のワールドレディス・サロンパス杯は大会史上最多の4万1484人が来場。女子ツアー歴代最多記録も藍が優勝した2005年日本女子オープンの4万8667人。この時の「最終日の当日券が足りず、スタッフがコピー機をフル稼働して刷った」(関係者)珍事は今でも語り草になっている。

 藍はワールドレディス、中京テレビBS女子、サントリーとスポンサー契約を結ぶ主催者の大会に出場した後は米ツアーに戻る。

 そしてメジャー最終戦のエビアン選手権(9月14~17日)以降はスケジュールが白紙だ。藍が姿を見せたら盛り上がるのは確実で、ツアー終盤に向けて水面下で出場交渉が活発になるはずだ。

 すでに日本ゴルフ協会は日本女子オープン(9月28日開幕)に特別承認枠での出場をアプローチしだした。過去優勝大会ではマスターズGCレディース(10月19日開幕)、樋口久子三菱電機レディス(10月27日)、大王製紙エリエール(11月16日)へも出場が可能だ。

 評論家の早瀬利之氏が、「今年限りで引退するのなら現役でプレーできるうちにとことん宮里を利用しようということでしょう」とこう続ける。

「結局、日本ツアーには宮里を超える人気選手がいないことをよく物語っている騒動です。宮里がいなくなった将来より、いま稼げるうちに稼いでおこうという魂胆が見え隠れします。だいたいゴルフ大会は広告代理店が主導権を握ってスポンサーや会場探しをしたり、テレビ放映を決めている。それもカネが目的で、本当の意味で日本にゴルフ文化を根付かせようという意識はさらさらない。ゴルフ業界全体で人気選手に群がっている状況がよくわかります」

 ただでさえ韓国勢が強く、あきれているファンは多い。これで藍がいなくなり、女子ツアーに閑古鳥では大変だ。

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