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世界タイ!楽天・則本が8戦連続2ケタ奪三振

6/9(金) 16:32配信

東スポWeb

 新たな金字塔だ。楽天の則本昂大投手(26)が8日、DeNA戦(Koboパーク宮城)で自身の持つ連続試合2桁奪三振の日本記録を8に更新した。米大リーグでも3例しかない偉業だが、エースとしては三振数よりも少ない球数で白星を増やしたいところ。それでも三振にこだわり続けるのは、投手としての“生い立ち”が深く関係していた。

 節目の三振は「筒香から取りたかった」。そうなるように調整したわけではなかろうが、既に9個の三振を奪っていた則本は、8回一死二塁で迎えた筒香をカウント1―2から149キロの直球で見逃し三振に仕留めた。自身7連勝となる8勝目を完投で飾り、最後は12個目の三振で締めくくった。

 8試合連続2桁奪三振は、長い歴史を誇る米大リーグでも1999年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)、2015、17年のクリス・セール(ホワイトソックスとレッドソックス)の3例だけ。期待を裏切らずに三振を重ねてきたエースは「6回くらいから球場がザワザワしだして変な雰囲気だったけど、嶋さんの素晴らしいリードがあってできた記録だと思っています」と女房役を持ち上げた。

 エースに求められているのは三振数ではなく勝ち星。2桁奪三振に関心が集まるが、則本自身も「三振は勝利に直結するものではない」と経験を踏まえて言う。それでもこだわり続けるのは、投手としての“生い立ち”が関係している。

 滋賀県立八幡商業から三重中京大に進んだ則本は、甲子園出場経験もなく、大学4年時の大学選手権で1試合20奪三振の大会新記録を樹立するまではプロからもノーマークに近かった。だからこそ「自分が目立つには三振を取るしかなかった」と親しい関係者に明かしている。東京六大学や関西六大学、東都などと違い、スカウトの目に留まりにくい環境でプロにアピールする一つの手段として奪三振の技術を磨いたというわけだ。

 進化もしている。三振を意識し過ぎれば、力みから制球に狂いが生じて球数もかさむ。則本が心がけるのは「早いカウントでの勝負」だ。昨季途中から取り組んだ投球フォームの修正で制球力が向上し、与田投手コーチは「(不要な)ボール球が少なくなった。打者は全ての球に警戒しないといけなくなった」と言う。梨田監督も「球数を要さず三振を取れている。去年は(一つの三振に)6球、7球とかかっていた」とエースの成長に目を細める。

 奪三振は個人記録ながら、ナインも則本の快挙を大歓迎。攻守で2013年の日本一に貢献したベテランの藤田は「則本の記録でチームが盛り上がっている。13年も田中(将大=現ヤンキース)の連勝記録で盛り上がった。記録を更新するたびにメディアも注目するし、それに伴って選手もより一層、頑張れる。できるだけ続いてほしい」と望む。

 今季の三振は102となり、10試合目の登板で早くも3桁の大台に乗った。昨季まで3年連続の奪三振王が、次回登板で“世界新”に挑む。

最終更新:6/9(金) 17:40
東スポWeb

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