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自動運転実現のために、2017年度の新たな実証実験---国土交通省

6/9(金) 17:32配信

レスポンス

石井啓一国土交通相を本部長とする同省の自動運転戦略本部は8日、2017年度に実施する新たな自動運転の技術開発・普及促進策と実証実験・社会実装の施策を決定した。

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道路と車両の連携技術の取組みとして、
・高速道路の合流部等の情報提供による自動運転支援
・自動運転を視野に入れた除雪車の高度化
を、新規施策に掲げた。

自動運転による高速道路の合流は、車載カメラなどのセンサーが道路状況を読み取る車両単独技術が先行するが「事前に本線の交通状況が把握されていないと、急減速・急加速になる可能性がある。事前に本線の状況を自動運転側の車両に提供することができれば、より円滑に合流することができる」(藤井治芳局長)として、情報提供の仕組みを今年度から検討する。

除雪車は高齢化による熟練オペレーターの不足が年々深刻化する。除雪車の高度化は除雪車の自動運転を最終目標に、今冬に車線のはみだしやガードレールなどへの接触を防止するガイダンス機能の開発、2018年度に作業操作・自車位置確認・安全確認などを軽減する除雪システムを導入する。今年度は高速道路上で、18年度は一般道で試行する。

また、自動運転の実現にむけた実証実験・社会実装では、地域公共交通につながることを前提に
・ニュータウンにおける多様な自動運転サービス
・ガイドウェイバスを活用した基幹バスにおける自動運転サービス
の2つの施策を予定する。

高度成長期のニュータウンは、高低差の大きな丘陵地に作られ、急な坂道や長い階段などが高齢な住民の移動を妨げている。自宅から拠点施設までを往復する交通手段として歩行者と車両が混在する道路を通行する自動運転タクシー(デマンド交通)の安全性などを今年度から検討する。その先にはニュータウン全域で拠点施設を結ぶ自動運転による巡回バスをバス専用レーンで導入実験も視野に入れる。

基幹バスの自動運転は、名古屋市と近郊を結ぶ名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)の専用軌道部分6.8kmを試行区間として、自動加減速の実験を予定し、今年度その検討会を立ち上げる。ガイドウェイバスは、バスだけが高架橋の専用軌道を走行するため営業路線での実験に踏み切りやすいことから選ばれた。

《レスポンス 中島みなみ》

最終更新:6/10(土) 0:34
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