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【楽天】則本世界一!8戦連続2ケタ奪三振の12Kで完投8勝目

6/9(金) 6:04配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天8―2DeNA(8日・コボパーク宮城)

 楽天・則本が、DeNA戦で7安打12奪三振で完投勝ちし、自身の持つプロ野球記録を更新する8試合連続2ケタ奪三振。米大リーグ・RソックスのP・マルティネスとC・セールが持つ“世界記録”に並んだ。8回1死二塁、3安打を浴びていた筒香から10個目を見逃しで奪い、記録達成。チームの連敗を3で止め、ハーラートップを走る8勝目。

 地鳴りのような大歓声に、則本の雄たけびが交じった。8回1死二塁。筒香を迎えた。1ボール2ストライクからの4球目。魂を込めた149キロの内角直球に、侍の主砲はバットを出せない。見逃し三振だ。「10個目を筒香から取りたかった」。8試合連続2ケタ奪三振を達成。P・マルティネス、C・セールの持つメジャー記録に並んだ瞬間だった。

 やり返した。快挙達成の場面、嶋のサインは外の直球。その前の3打席、いずれも外の変化球を拾われ、3打席連続安打を許していたためだ。「裏をかいて。インの方が投げ切れる気がした」と首を振って、内角の力勝負を選択した。「やられっぱなしじゃあ。僕が1個先輩なんで」。プライドを白球に込めた。

 自身国内最速となる157キロをマークした直球主体で、要所でフォークを振らせた。中盤以降、三振を期待するファンのざわめきも耳に届いていたが「ゴロでも三振でもフライでもアウトを取ればいい。空気感は変な感じでしたけど、投球に影響するかといえばそうではない」と冷静。今季最多タイの12K。今季2度目の完投で8勝目を挙げ、自身の連勝も7に伸ばした。

 自分の“弱さ”を認めたことが快挙につながった。則本は三振を「一番リスクの少ないアウトの取り方」と表現する。動く球で打たせ、少ない球数で回を稼ぐ現代の主流のスタイルは、理想の一つとしながらも「打たせて取るというのは相応の技術がいる。相手の打ち損じ待ちじゃ、やっぱ難しい」。まだ精密な制球力がないことを自覚。ゾーンで勝負しても、失投が増えれば痛打を食らう。ならば、バットに当てさせない。「チームの勝利が全て」と言う男は、勝つための道が三振を奪うことだった。

 7試合連続の日本新記録樹立後には、ヤンキース・田中から「おめでとう」と祝福のメッセージが届いた。現在、5連敗中と海の向こうで苦しむ“兄貴分”にも刺激になっている。次はいよいよ“世界新記録”の9試合連続に挑むことになる。「ファンの人たちが喜んでくれるなら、それはそれでいい」。ファンを魅了してこそ、プロ。チームを勝利に導くため、三振の山を築く。(西村 茂展)

最終更新:6/23(金) 11:06
スポーツ報知

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