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トライクに実用性はあるのか? Can-am スパイダーで検証

6/9(金) 23:00配信

レスポンス

まず初めに皆さん「トライク」と呼ばれる三輪自動車についてどのご存知だろうか。日本でトライクと認定されるには、車体がボディで覆われておらず、運転席がまたがり式の座席で、バーハンドルで操舵される必要がある。同じ三輪であっても、モーガン3ホイーラーやダイハツミゼットはそれと認識されない。

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道路交通法と道路運送車両法とで扱いが異なり、道路運送車両法上は「側車付二輪車」という認識になり、ナンバープレートと自賠責は二輪車用の物を適用。道路交通法上は普通自動車に準ずるものとして扱われる。

そのため、免許は普通自動車免許、自動車税は軽自動車税となっている。普通自動車なので、ヘルメットの着用義務はない(メーカーとしては着用を推奨している)。また有料道路の料金区分は道路運送車両法によるため、オートバイ扱いで軽料金である。さらに排気量50cc以下の車種はまた扱いが異なる。

今回は、そんな「トライク」の中でも前輪が2輪で後輪が1輪の「リバーストライク」と呼ばれるBRP社製造Can-am(カンナム)『スパイダーRT』でその実用性を検討してみた。

●運転感覚はスノーモービル!

1330ccのエンジンに重量約450kgの車体をもつスパイダーRTは、二輪や四輪車では味わえない運転感を味わえる。

スノーモービルに乗ったことのある方は少ないとは思うが、前二輪の操舵に後ろ1輪の駆動という形式にバーハンドルによる操舵はスノーモービルが近い。前輪に対しソリでエッジを聞かせるように意識をしながら運転する感覚はまさにスノーモービルだ。

●悪いところも二輪車と四輪車同様

悪いところも、二輪車のデメリット、四輪車のデメリットを同時に備えることになる。二輪車のデメリットとして大きいのは「事故時の損傷・損害リスク」「天候の影響」「ラゲージ容量」かと思うが、トライクでもこれらは同様だ。ボディもないしシートベルトもないので、事故時のリスクは二輪車と同じく高いままである。立ちゴケの心配やコーナー時などのスリップリスクは低くなるが、衝突時に重大事故化する可能性は高い。雨に対しては抵抗することができないし、エアコンも効かない。

四輪車と同じデメリットとして大きいのは「渋滞」そして「駐車」だ。二輪であれば難なく渋滞を抜けていくが、今回使用したRTでは全幅が1572mmもあり、軽自動車よりも大きい。このため渋滞には自動車同様に引っかかる。スペースを取らない二輪車は駐車料金が比較的安いが、トライクは自動車同様の占有面積があり、駐車場は四輪用を利用するため、出費は大きくなる。

●まとめ

いろいろなデメリットがあるとはいえ、運転感覚はまさにバイクと車のいいとこ取りである。クローズドボディではないため、二輪同様の爽快感が味わえる。一方で車輪が三つあるので、四輪同様の安定感を感じられる。立ちごけはしないので停車時のストレスもない。

さらに「自動車」として利用する分にも不自由しない四輪用のコインパーキングも問題なく利用ができる。車体にもよるが、オーディオなどエンターテイメントも四輪並みに搭載できる。

またなかなか一般的な車種ではないので、周囲からの視線が熱い。特に子供は声を上げて好感を示す。注目度はスーパーカー並みかそれ以上だ。

なお、6月5日から7月17日までの期間、東京代官山の蔦屋書店で、 「スパイダーF3-S Special Series」を展示中だ。実際にシートに乗ることができ、アンケートに答えると抽選でオリジナルグッズが当たる。

《レスポンス 吉田 凌》

最終更新:6/9(金) 23:00
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