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【巨人】坂本勇、円陣ゲキから希望の2点…全員集め「応援してくれるファンがいる。応えよう」

6/9(金) 5:52配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 西武13―2巨人(8日・メットライフドーム)

 巨人が今季ワーストタイの13失点で球団ワーストを更新する13連敗を喫し、借金が10になった。新人・池田に連敗ストップを託したが、外崎に満塁弾を浴びるなど、3回途中7失点KO。2番手・江柄子も5失点と炎上した。打線は4年ぶりに2番で起用された主将・坂本勇が6回に自ら円陣でゲキ。この回先頭で安打を放ち、18イニングぶりの得点となる2点につなげた。最短では11日にも自力Vが消滅するが、ささやかな光明となるか。また、必死にスタンドで応援する巨人ファンの声も聞いた。

【写真】メッセージフラッグを掲げて応援する巨人ファン

 その時、すでに勝負は決していた。5回を終え、0―12。高校野球だったらコールド負けだ。トドメの3ランを浴びた直後だけに、ナインからは落胆の表情が見えた。そんな中、坂本勇は顔を上げた。ベンチ前で全員を集め、中心に立った。6回の攻撃では先頭打者であるにもかかわらず、黙っていられなかった。

 「こんなゲーム展開でも、こんだけ点を取られても、応援してくれるファンがいるんです。そういう声援に応えましょう!」

 本来なら、打席に向けて集中したい時間だ。でも、主将として立て直さないといけなかった。十亀から中前安打を放ち、右拳を握った。自軍ベンチを見た。俺に続け! マギーの左翼線二塁打、阿部の左前適時打の3連打で1点。村田の三ゴロの間に2点目。12点のビハインドから見せた、わずかな意地だった。

 右翼席の巨人ファンからは、この日一番の大きな応援が響き渡った。「みんな、何とかしようという気持ちはあるんだけど…。ただ、なかなか結果に出ない。結果が全ての世界なので」と由伸監督。が、帰らずに声援を送り続けてくれたG党への申し訳なさが、言葉の端々ににじみ出た。

 指揮官は練習前、坂本勇を監督室に呼んだ。改めて、チームを引っ張ってほしいという思いを伝え、この日は2番打者として起用することも付け加えた。13年9月15日の広島戦(マツダ)以来の2番で「何とか、主力を前に置くことで少しでも流れが変わればいいな、と」と説明した。開幕から不動の3番として固定。しかし、2日のオリックス戦(東京D)では1番に据え、さらに2番へと動かした。現有戦力で考えられる最善を主将に託し、勇人も全力で受け止めた。

 流れはついてこなかった。今季ワーストタイの13失点。過去に、13連敗から3位以内へと巻き返した球団はないという。しかし、一丸となって、暗い、長いトンネルを抜けようという必死さは伝わった。2回無死。一塁走者の阿部は、けん制に入らないメヒアの隙を突こうと二盗を試みたが、失敗に終わった。これも、指揮官が「こういう展開だから思い切ったことも必要だと思う」と言うように気持ちの出たプレーだった。

 今、この最悪の状況下で敗因を探しても仕方ない。一つ勝つ難しさを全員が知り、明日につなげようとしている。最短では次のカードで広島が3連勝、巨人が3連敗なら、自力Vが消える。どこまでトンネルは続くのかは分からない。でも、応援がある限り、裏切ることだけはしない。(水井 基博)

最終更新:6/9(金) 9:12
スポーツ報知

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