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アウェー決戦目前 ハリルジャパンに相次ぐ誤算

6/9(金) 16:32配信

東スポWeb

 大一番を前にハリルジャパンに“誤算”が相次いでいる。日本代表は8日、都内で約1時間汗を流し、ロシアW杯アジア最終予選イラク戦(13日、テヘラン)に向けて練習を再開した。しかしアウェー決戦を目前に日本は10番を背負うMF香川真司(28=ドルトムント)の離脱をはじめ故障者が続出。チームは連係や調整にも大きな狂いが生じており、万全には程遠い状態だ。

 ハリルジャパンが“野戦病院”と化した。キリンチャレンジカップのシリア戦で負傷したMF香川が左肩関節前方脱臼と診断され、この日朝にチームから離脱。シーズン終盤に好調だったアタッカー不在で攻撃力低下が懸念される。さらに主将を務めるDF吉田麻也(28=サウサンプトン)が腰の張り、攻守の起点となるMF山口蛍(26=C大阪)が右スネ打撲、不動の右サイドバックのDF酒井宏樹(27=マルセイユ)が右ヒザ痛を再発させ、いずれも練習を欠席。宿舎で別メニュー調整となった。

 ロシアW杯への切符を左右する重要な一戦を目前にして主力にケガ人が続出する緊急事態。DF長友佑都(30=インテル)も香川の離脱に「痛い。彼の影響力からすると2~3人抜けるのと同じ」と表情を曇らせる。それだけではない。最終テストの場となったシリア戦でも想定外の事態が起きていたという。

 日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は「やろうとしていることが思った以上にできなかった。相手のフィジカルなどが想定以上で、スタートからやっていこうというのが出せなかった」。イラク戦に向け戦術を確認する予定も、押され気味の試合展開でテストできなかったという。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)も「私からの指示は違った。シリアのアグレッシブさと質の高さに少し驚いたのかも」と頭を抱えた。

 また西野委員長は「海外組と国内組のリンクがうまくできなかった。なかなかコンディショニングの差は否めない」。直前までJリーグを戦った国内組の疲労は予想以上に大きかった。さらに欧州組合宿では連日ハードな練習を実施。FW浅野拓磨(22=シュツットガルト)が右アキレス腱痛、酒井宏も古傷の右ヒザ痛を再発させた。

 指揮官肝いりの合宿がプラスの作用をもたらしたとは言い難い状況だった。数々の誤算に西野委員長は「監督とは今朝、食事をしながら長い時間話をした」とトップ会談を実施し、イラク戦に向けた対策を練り直したという。6大会連続出場を狙う日本だが、にわかに暗雲が垂れ込めてきた。

最終更新:6/9(金) 18:00
東スポWeb