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<大相撲>「まねできない速い相撲を」小兵の翔猿、十両昇進

6/9(金) 11:59配信

毎日新聞

 大相撲名古屋場所(7月9日・愛知県体育館)の番付編成会議で岩崎改め翔猿(とびざる、25歳)=追手風部屋=が新十両を決め、兄の十両・英乃海(27)=木瀬部屋=と合わせて史上18組目の兄弟関取となった。兄は身長185センチ、体重160キロと恵まれた体格だが、翔猿は174センチ、118キロと夏場所なら関取で2番目の軽量。「他の力士がまねできない速い相撲を取りたい」と意気込む。

 東京都江戸川区出身の翔猿は、地元の相撲クラブに所属していた兄の後を追い、小学1年で相撲を始め、アマチュア相撲の強豪の埼玉栄高、日大と進んだ。大学4年で110キロ前後という軽量もあり、アマでビッグタイトルは手にできなかったが、「大学まで続けて、もったいない」とプロ入り。部屋は日大の2年先輩の幕内・遠藤と同じ追手風部屋を選び、2015年初場所で初土俵を踏んだ。

 目指すのは軽量でも一度当たった上で、スピードを生かした引きや、いなしで相手を崩す相撲だ。しこ名は、追手風部屋の師匠(元前頭・大翔山)の現役時代のしこ名から「翔」の字をもらい、自身が1992年の申(さる)年生まれで、自らの動きを「猿みたい」とみていることから「翔猿」と付けた。「覚えてもらいやすいと思う。サル関とか呼ばれるのでしょうね」と翔猿はうれしそうに話す。

 幕内では身長174センチの宇良や、体重118キロで日大の先輩でもある石浦ら小兵が活躍。翔猿は石浦や「小さくても力強さがある」と身長177センチの嘉風を目標に掲げる。ただ、宇良との対戦には「いぞられて、何度も自分が負ける相撲がテレビで映されそうなので嫌だ」と笑う。

 大相撲には部屋が別でも4親等以内の力士同士は本場所で対戦しない慣例がある。だが、各段の優勝決定戦だけは例外だ。「口には出さないけれど兄は尊敬している」と言う翔猿は「いつか兄と優勝決定戦も戦いたい」と夢を膨らませた。【飯山太郎】

最終更新:6/9(金) 12:13
毎日新聞