ここから本文です

ゴールデン街放火裁判で一転否認「火を付けたと言えば早く終わると思って認めた」

6/9(金) 17:44配信

スポーツ報知

 昨年4月、東京・歌舞伎町の日本有数の飲み屋街「新宿ゴールデン街」で発生した火災で、出火直前に火元となった建物に侵入、放火したとして建造物侵入、非現住建造物等放火の罪に問われている住所不定・無職の春名弘被告(67)の被告人質問が9日、東京地裁(駒田秀和裁判長)で開かれた。

 罪状認否で「店に行ったことはあるけれど、火をつけたことはない」と侵入については認めた一方で、放火は否認した春名被告。数年前に脳梗塞を患った影響で、言葉に不明瞭な部分があったものの、この日も放火については一貫して「やってない」と認めなかった。

 春名被告は逮捕時にライターを所持していたが「(出火した)店を出た後、警察に行くまでの間にドン・キホーテで万引きしたもの」と証言。たばこに火をつけるため、事件の日の午前中まで、ズボンのポケットに入れていたライターは「店に入る前に新宿の花園神社でたばこを吸ったが、その後に落としたか、なくしたと思う。店は暗かったが、ライターが無くて明かりとして使うことができなかった」とした。

 また、起訴前の取り調べ中に放火をいったんは認めた理由については「警察はしつこく『火を付けただろう?』と聞いてきて『放火はしていない』と答えていた。でも、どうせ信用してくれないと思うようになり、『火を付けた』と言えば早く(取り調べが)終わると思って認めた。裁判所に来てから本当のことを言えばいいと思った」。供述の強制はされていないものの、“根負け”したと説明した。

 ただ、供述調書には「酒は焼酎のカップ酒を5~6本は飲む」とあったにもかかわらず、この日は「酒は弱い。普段は焼酎の水割り2、3杯で、頭がバカになってしまう」と答えるなど食い違いが。さらに、法廷内の証言でも答える度に内容が異なることもあったことから、春名被告の言葉に首をかしげる様子が傍聴席でも多々見られた。

最終更新:6/9(金) 17:50
スポーツ報知