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星稜、第3期黄金時代へ「けんかノック」で技術と心磨き上げた

6/10(土) 8:07配信

スポーツ報知

 第99回全国高校野球選手権(8月7日開幕・甲子園)の石川大会が7月14日、富山大会が同15日(開会式は同13日)に開幕する。6日に春の北信越大会2連覇を果たした昨夏王者の星稜(石川)は、甲子園で全国制覇を果たして「第3期黄金時代」の幕開けを目指す。富山大会16強の魚津工は、5月に早実(東京)と練習試合で対戦。貴重な経験を糧に初の頂点に挑む。

 北信越王者・星稜が、「第3期黄金時代」の扉を開ける。グラウンドのバックネットには「全国制覇」の文字。一塁側ベンチのホワイトボードには「星稜第3期黄金時代をつくる」と記されている。主将の川岸正興(3年)が、ボードに視線を向けて言った。「甲子園出場は、最低条件だと思っている。バックネットに書いてある通り全国制覇して、自分たちが第3期黄金時代を作りたい」

 星稜黄金時代の「第1期」は1970年代。72年夏に甲子園初出場を果たし、76年夏に4強進出。79年夏に箕島(和歌山)と延長18回の球史に残る激闘を繰り広げた。「第2期」は90年代。91年夏に松井秀喜氏を擁して4強入り。95年夏に県勢初の準優勝に輝いた。

 黄金時代の伝統は、現在も継承されている。68~2005年に38年間チームを率いた山下智茂監督(現名誉監督)による名物「けんかノック」だ。現在のノッカーは林和成監督(41)と山下名誉監督の長男・山下智将部長(35)。約1時間半ぶっ通しで、2秒に1球のペースでマシンガンのようなノックが左へ右へと振られる。

 「けんかノック」は毎年、夏の石川大会を控えた時期に数回行われる。今年は5月21日に初めて行われた。星稜高で松井氏と三遊間を組んでノックを受けた林監督は「しんどかったですよ。この時期は嫌でしたね」と当時を振り返り、「知らず知らずに体力もつくし、球際にも強くなる。それ以上に『やりきった』というメンタル強化と、チームの統一感を出すノックなんです」と語った。川岸主将も「ノックを乗り切らないと強い精神力やチームのまとまりはうまれない。すごく大事な練習です」と同調した。夏の到来を告げる「けんかノック」で生まれた部員78人の絆が、黄金時代幕開けの最大の武器となる。(勝田 成紀)

最終更新:6/10(土) 8:07
スポーツ報知

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