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ハリル日本、不安の「戦地」入り!

6/10(土) 6:04配信

スポーツ報知

 ロシアW杯アジア最終予選・イラク戦(13日)に臨む日本代表は9日、開催地のイラン・テヘランに到着した。イラクの政情不安により中立地として選ばれた現地では、7日に国会議事堂などで多数の死傷者が出た同時多発テロが発生したばかり。空港などにはマシンガンを手にした軍隊が配備された。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)ら選手、スタッフらは治安面への不安を抱えた中で、勝てばW杯出場に王手のかかる大一番に挑む。

 テロ発生からわずか2日。日本代表は不安を抱いてテヘランに入り、大一番のイラク戦へ向けて、夕方5時半から練習を開始した。代表バスはカーテンを閉め、覆面を含めた多数のパトカーが先導。練習場は入り口などを30人近い警察官が警備した。

 入国審査はスムーズに進み、ハリルホジッチ監督らスタッフ、選手らは混乱もなく迎えのバスに乗り込んだ。平常時と変わらないようにみえるが、空港の入り口には、マシンガンを手にした軍人が不審者の有無に目を光らせていた。街中はイスラム教徒のラマダン(断食月)期間中で比較的静かだが、地下鉄の入り口に軍人が配備されるなど、公共施設の周辺には物々しい雰囲気が漂っていた。

 旧ユーゴスラビア出身で紛争を経験したハリル監督は「私は慣れている」とマイペースだが、日本人には見慣れない光景だ。在イラン日本大使館が、イラク戦当日に会場シャヒード・ダストゲルディ・スタジアム(通称パススタジアム)の警備を最高レベルに引き上げるよう、イラン当局に要求する方針を示すなど、気を抜ける状況にはない。

 日本代表は合宿中にGK川島ら数人の選手が“散歩隊”と称して、街を散策するのが恒例となっている。厳しい練習の合間の気分転換で、私服のガードマンを配置した宿舎の周囲は今のところ平穏だが、安心して出歩くのは難しい状況。選手は全員、練習場との往復だけという単調な生活を強いられそうだ。

 8日に、日本と同じアジア最終予選B組で、オーストラリアが3―2でサウジアラビアを撃破。日本と両国が勝ち点16で並ぶ三つどもえの展開となった。消化が1試合少なく、得失点差で首位を守った日本だが、2枠の出場権獲得に向けて、イラク戦は大きな意味を持つ。勝利で6大会連続W杯出場に王手をかけたいハリル・ジャパンは、ピッチ外の不安とも闘わなければならない。

最終更新:6/10(土) 8:10
スポーツ報知