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民進・蓮舫代表「自分のために憲法を変えたいのか」と安倍晋三首相を“口撃”

6/9(金) 8:28配信

産経新聞

 民進、共産、自由、社民の4野党党首が8日、国会内で会談し、安倍晋三政権下での憲法9条改正に反対することで合意した。次期衆院選に向けて4野党が協力して候補者調整を行い、調整できれば順次発表することも申し合わせた。民進党の蓮舫代表は、党内に共産党へのアレルギーがあるにもかかわらず、共闘路線に突き進む姿勢を示した。(奥原慎平)

 「安全保障関連法が強行採決されたときから、国民の大きな思いは『9条は守ってもらいたい』というところにあると思う」

 蓮舫氏は8日の記者会見で、憲法9条改正に反対する考えをこう強調した。また「安倍首相は口を開くたび改憲したい条文が変わる。自分のために憲法を変えたいのか」とも述べ、党首会談の合意文書にあえて憲法「改悪」の文言を使ったと説明した。

 蓮舫氏は党首会談の合意事項について「私から提案した」と語ったが、会談で配られた合意文書案は、共産党が根幹部分を作成したものだった。

 共産党は、綱領に「自衛隊の解消」を掲げ、「9条に自衛隊の存在明記」という首相提案に反対する。同党の志位和夫委員長は会談で「4野党で合意が得られたのは大変重要だ」と誇ってみせた。

 蓮舫氏が共産党に配慮するのは、民進党が次期衆院選で議席回復の見込みが立たないと危機感を募らせているためだという。共産党支持者の支援を得るため、憲法も「改悪反対」で歩調を合わせたという見方が出ている。

 会談では、次期衆院選の選挙協力に関し、「できる限り協力」としていた昨年9月の申し合わせから、一歩踏み込んだ表現に改めた。志位氏は会談後の記者会見で「一定程度、(統一候補で)合意する可能性があるところが出てきている」と強調。蓮舫氏も「選挙区の情勢ごとに有権者の意識調査なども踏まえて、(4党間の)協議を行っている」と述べた。

 もっとも、4野党は昨年の参院選で初の候補者調整を実施し、統一候補を並べた32の改選1人区では11勝21敗だった。民進党内では共産党との共闘に「保守票が完全に逃げ未来永劫(えいごう)政権を取れなくなる」(中堅)と懸念も強い。

 9条改正を否定することに対しても、民進党の閣僚経験者は「首相提案を頭から全否定するだけでは責任政党とはいえない」と蓮舫氏を批判した。

最終更新:6/9(金) 8:28
産経新聞