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ヒグマ、札幌の街に入れさせない! 市が初の基本計画 市街地周辺に33頭生息確認、すみ分けで共生目指す

6/9(金) 7:02配信

北海道新聞

生息域、人の生活圏に迫る

 札幌市は、ヒグマの市街地への侵入抑制策を中心とした「さっぽろヒグマ基本計画」(2017~21年度)を初めて策定した。市などの調査により、市街地周辺で繁殖、定着しているクマが多数確認されており、市街地への出没が懸念されている。計画は、人の生活圏とクマの生息域を分ける「ゾーニング(区域分け)」の考えを導入し、ゾーンごとの対応をまとめた。

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 市は15年から酪農学園大(江別)、道立総合研究機構(札幌)と合同で市街地周辺のクマの生息調査を始めた。16年は過去に出没のあった手稲、西、中央、南、豊平、清田の6区で、市街化区域から約4キロ圏内の山林の25カ所にカメラを設置し、計33頭を確認した。

 生息域が市街地周辺に迫りつつあるため、計画は市街地への侵入抑制策に重点を置いた。ゾーニングは人間が生活する住宅街などの「市街地」、山林に接した小規模な集落や農地がある「市街地周辺」、クマの生息域の「森林」の3ゾーンに分類した。

不要な捕獲はしない

 特に市街地と森林の間に位置する「市街地周辺」を、緩衝帯として重要と位置づけた。ごみ出しルールの順守を呼び掛けるほか、農地や家庭菜園への電気柵の普及、クマが隠れやすい茂みの伐採を進めるなどして、市街地にクマが近づきにくい環境をつくる。出没時の対応としては、基本的に不要な捕獲はしないこととした。

 環境管理担当課は「市街地に引き寄せない対策ですみ分けを進め、クマとの共生を目指したい」としている。計画はA4判のパンフレット2冊にまとめた。取り組みの考え方を示した「方針編」と、具体的な対策を盛り込んだ「手引き編」がある。区役所などで無料配布しているほか、市のホームページにも掲載している。

北海道新聞社

最終更新:6/9(金) 7:02
北海道新聞

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