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慰安婦問題で深まる日韓の溝、埋めたい 北海道出身の梁さんら基金で交流推進 「韓国の若者の気持ちに理解を」

6/9(金) 7:27配信

北海道新聞

「溝は日韓の未来に良くない」

 旧日本軍の従軍慰安婦問題で深まる国際社会と日本国内の認識ギャップを埋めるため、若者に学びの場を提供する一般社団法人「希望のたね基金」が9日、発足する。釧路管内厚岸町出身で日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の梁澄子(ヤンチンジャ)さん(59)=東京=が代表理事に就任する。

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 基金は国内外から寄付を募り、日本の若者の短期韓国留学、「慰安婦」支援団体での研修、若者同士の交流などに使う。教材をつくり、講師派遣など国内での教育事業も行う。

 設立のきっかけは2015年の日韓合意。「元『慰安婦』の意見を聴かずに政権同士で合意した」と韓国の若者たちが抗議し、釜山に少女像も設置した。日本政府は「合意は守られるべきだ」と反発、駐韓大使を一時帰国させるなど、日韓の溝は広がっている。

 梁さんはショックを受けた。「韓国の若者の気持ちが理解されていない。このギャップは日韓の未来に決して良い結果をもたらさない」。未来を創る日本の若者に平和の懸け橋になってもらうため基金を考えた。

 梁さんは5歳から東京で育ち、在日朝鮮人元慰安婦の裁判支援など、慰安婦問題の解決を四半世紀以上、政府に訴えてきた。「これまで政府にはいろいろ訴えてきた。でも市民や若者にも、もっと訴えるべきだった」(梁さん)と、運動の幅を広げる考えだ。

北海道新聞社

最終更新:6/9(金) 10:58
北海道新聞