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「前川の乱」最後の砦か。大学設置審議会の下す判断はいかに?

6/9(金) 10:01配信

ホウドウキョク

「誰も恥じることのない結論に」

前川前文科事務次官は先週、FNNの単独インタビューの中で、「加計学園問題がこのままうやむやに終わるのではないか」との質問に対して、こう強調した。

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前川氏「この3月には加計学園から新たな獣医学部の新設の申請が文部科学省に出されて、もうすでに文部科学省の大学設置審議委員会が審査を行っているところまできています。今のプロセスはすべて100%文部科学省が責任をおうべきプロセスです。

このプロセスにおいては、文部科学省はだれにも恥じることのないしっかりとした審査を、大学設置審議会でやっていただいて、誰にも恥じることのない結論に持って行っていただきたい」

8月には審査の結果が答申される

前川氏はこれまで、特区を認可した内閣府などの手続きに対して「極めて無責任な行政」と批判してきた。しかしこのインタビューで前川氏は、「加計学園の獣医学部設置の可否を最終的に判断するのは文科省」とメッセージを送ったのだ。

大学設置審議会とは、文科省に置かれ、大学設置の認可を文科大臣から諮問をうけて、教育課程や教員組織、施設や設備などを審査し、認可の可否を答申する組織だ。
大学設置審議会の審査は、まさに日本の大学教育の未来を左右するものであり、「高等教育行政の根幹であり、文科省の誇り」(寺脇研・元文部省幹部)なのだ。

学部の新設の場合、設置審議会は大学法人側の申請を受けて(開設の前々年度3月末まで)、4~5月ごろに「学生が確保できるか」「教員の質や数は適正か」「財政的に問題ないか」などを書類審査、6月ごろに校舎やキャンパスの整備状況などの実地審査を行う。審議会は8月までに審査の結果を答申し、これをもとに文科大臣は認可か不認可かを判断する。

加計学園の場合、すでに大学側から申請が行われ、設置審議会は上記のスケジュールにのっとり審査を進めている。今月には、愛媛県今治市の学部設置予定地に専門の委員らが赴いて、実地審査を行う予定だ。

そもそも加計学園獣医学部の定員は160人だが、これは国内最多で現在の国公立大に比べて数倍の規模だ。獣医学部は全国で教員不足が言われており、加計学園が教員の質と数を適正に確保できるのか、関係者には疑問視する声も多い。大学設置審議会は、来年度入学する学生が適正に教育を受けることができるのか、厳正な審査が求められている。

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最終更新:6/9(金) 10:01
ホウドウキョク