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FinTechの未来「経済は選べるようになる」--木村新司(AnyPay)× 佐藤航陽(メタップス)

6/9(金) 12:00配信

SENSORS

落合陽一×齋藤精一が『SENSORS』新MCとなってから初のサロン、テーマは「FinTechと日本の未来」。ゲストに迎えるのは木村新司氏(AnyPay)と佐藤航陽氏(メタップス)だ。個人間の支払いができるわりかんアプリ「paymo」とスマホで簡単にモノの売り買いができる決済サービスを提供するAnyPay、ビッグデータとAIの活用により新しい経済やお金のあり方の実現を目指しメタップス。日本のFinTechを牽引する両社代表に「FinTechと日本の未来」について語っていただいた。4週にわたってお届けする第3弾記事。

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■“経済“は選べるようになる

--お二方が目指すビジョンとFinTechによって実際の生活がどのように変わっていくのかをお伺いしたいです。

木村:やはりスマホでなんでも払えるような世界を作りたいです。外に遊びに行くときに、財布を持っていく必要がない状態ですね。現状、銀行のネットワークによってお金が払える仕組みが築かれています。対して、個人が持つ現金のネットワークはできていません。スマホとスマホを繋げることでネットワークを作れれば、「新しいお金」が生まれるのではないかと考えています。銀行の外側にあるお金をデジタル化することで、新たな通貨が広がっていくのではないでしょうか。

落合:ブロックチェーン技術によってセキュアにお金を発行できるようになりつつあるという意味では、安全な社会が近づいていますよね。現金を持っていると撃ち殺されるリスクがありますが、それがパラメーターの一部になると殺そうとは思わないじゃないですか。「身長が高いから、殺してやろう」と思わないのと一緒です。

佐藤:落合さんの話にも近いですが、最終的に経済は選べるものになっていくと思っています。私たちは結婚相手や住む場所を自由に選ぶことができますよね。100年、200年、1000年前にはこうした自由はありませんでした。おそらく今後10~20年、どの経済システムのどの通貨で自分の価値を保存していくのかを選べるようになっていくのではないでしょうか。個人の嗜好に合わせて選べる経済を作りたいです。

斎藤:以前、ゲームデザイナーの水口哲也さんと「感謝経済」の話をしたことがあります。お金のやり取りや物々交換だけではなく、サービスを受けたときに10~100円単位で感謝の気持ちを表すことのできる仕組みは簡単にできるはずなんです。こうした新しいビジネスは今後ボコボコ出てくるのではないかと思います。テクノロジーの利点として、遠くの誰かのモノを買ったり、サービスを受けることができるようになったので1人が100万円を払うのではなく、100万人が1円を払うようなビジネスが生まれてきてもいいはずです。

佐藤:通貨の設定自体もバリエーションがありそうですよね。今の基本通貨は増えていくのが一般的ですが、価値が時間とともに減っていく通貨があってもいい。もしかすると、通貨に賞味期限のようなものがあってもいいかもしれない。

落合:コミットメントが明らかなところにお金を払える仕組みはすごくいいですよね。社内のチャットツールを導入する利点は、働いている社員と働いていない社員を見分けられることだと思います。仮想通貨を導入する利点の一つも、どこが淀んでいるかを一発で突き止められることです。その観点からすれば、価値が減損していく、いわば“腐るお金“を特定し、それを失くしていくような施策が打てるようになるはずです。

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最終更新:7/4(火) 10:54
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