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輸入薄板契約価格、7月以降は高止まりへ

6/9(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 7月以降の輸入薄板契約価格は高止まりしそうな情勢だ。昨年10~12月期を契機に主要メーカー各社は日本向け販売価格を値上げし始め、累計で2万円以上の値上がり幅となった。足元のオファー価格は冷延コイルで持ち込み換算7万円台後半になっている。ただ、メーカー関係者によると「これ以上の値上げに関しては相場の成り行きを見守りたい」との考えで、日本メーカーの追加値上げの動向を見極め、今後の方針を決めたい意向だ。

 昨年秋ごろまでの日本市場は「東アジア最安値圏」にあり、これを解消するため国内外のメーカーは2万円ないし、それ以上の大幅値上げを進めた。出荷価格など具体的な実施状況にはばらつきが見られるが、足元の市場価格は「他地域向け輸出値に比べて大きく見劣りしない水準」(海外メーカー)にまで上伸している。
 これまでの取り組みで採算が一定程度改善されたことは、海外メーカーが日本向け販価の引き上げに積極的に動かない理由になっている。
 また、日本国内の薄板相場に上げ一服感が漂っていることも、値上げを見送る理由となっている。一部コイルセンター(CC)からは「ユーザー向けで最大1万5千円の値上げにとどまっている」との声が聞かれ、CCなど流通筋の採算は仕入れ値高に伴い、徐々に悪化し始めている。
 中国材は今春からの中国相場の値下がりに伴い、これまで値下がりしてきたが、足元は下げ止まっている。日本メーカーおよび韓国ポスコ、台湾・中国鋼鉄(CSC)の販価は、向け先によって多少のばらつきが見られるとはいえ足並みがそろいつつある一方、中国材は中国相場に連動して動くことから、こうしたメーカーの材料との価格差が拡大している。一部CCからは、高値を嫌い「中国材の手当てを増やしている」との声が聞かれる。

最終更新:6/9(金) 6:01
鉄鋼新聞

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