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警告がマレーに火をつけた 錦織圭4強逃す【全仏オープン】

6/9(金) 9:30配信

TENNIS.JP

<2017全仏オープンテニス>(通称:ローランギャロス)
6月7日(水)

錦織圭(日清食品)が、世界1位のマレー(英国)に残念ながら6-2,1-6,6-7(0),1-6で逆転負けした。
勝てば日本男子としては1933年(昭和8年)の佐藤次郎以来、実に84年ぶりの全仏4強入りの快挙だった。
錦織は2015年以来、自己最高タイの準々決勝で敗退した。

世界の強者たちが頂点を目指し、5月28日128名で始まった2017フレンチ・オープン。

錦織は万全の状態では全仏に入れなかった。
1回戦は苦戦、3回戦では100%負けを覚悟するが、雨の恵により復活勝利した。
全然自分のプレーができずに0-6で第1セットを落とした4回戦ではほとんどの人が今度こそ負けたと思ったが、1ポイント1ポイント戦うことにより挽回勝利した。
そのようにしてたった8名の中に残った。

先がわからないのが勝負、わからないからこそドラマが生まれる。
その主人公に錦織圭はなれる、錦織圭のレベルの高いテニスを見てそう思った。

試合時間は2時間39分、19時すぎに終わった。
日本時間では朝の2時すぎ、朝刊の締め切りには間に合わないので、記者達は時間をかけ記事を書くことができるだろう。
各紙の記者はどんな論調で錦織圭の記事をまとめるのか?
日刊ゲンダイのかなり厳しい論調は想像できるかもしれない。

タイムバイオレーションの怒りで流れが変わった

第1セットは錦織が2度ブレークを生かし、6-2で先取。
逆に第2セットは1-6でマレーに取り返された。

第3セット、1-1、マレーが2度目のタイムバイオレーション(遅延行為)の警告を受ける。
その警告によりファースト・サーブがフォルト扱いになりセカンド・サーブになる。
(グランドスラム大会ではポイント間の制限時間は男子ツアーよりも5秒短い20秒)
太陽も目に入ったのか?風の影響か?試合の流れの中では気になるほどの遅延行為ではなかったが。
マレーは激怒した。

ここが付け入るチャンスと錦織は強打で返すがベースラインを割りアウト。
結局マレーがキープすると、怒り吠えた。

その怒りを原動力にマレーのプレーのレベルが上がり、逆襲が始まる。
マレーの守備範囲は広い、その上ピンチになっても一発逆転の強烈なカウンターを繰り出す。

怒りにより、頭脳的なプレーが出てきた。
「マレーのレベルが上がり、自分が耐えきれなくなり、焦りだし、無理をしてしまった」。

錦織はサーブをブレークされ5-6となるが、ブレーク・バックでタイブレークに持ち込む。
簡単にキープさせないところは錦織の強さだったが、
「いっぱいいっぱい、ちょっとずつリズムが狂い、ダブルフォルトやもったいないミスが出てしまった。」と。
錦織は先に攻撃をするが、タイブレークでは1ポイントも取れず、このセットを6-7で落とす。

慌てて勝負をかけずに「もう少し落ち着いてプレーできていれば、という悔いは残る」と錦織。

第4セットでも最初のゲームを錦織が幸先よくブレークしたが、マレーに6連続でゲームを奪われた。

「プレーヤーは過去を引きずってはいけない、目の前の1ポイント1ポイントに集中するのみだ。」とチャンコーチは言う。
錦織も負けてしまったが、「いいプレーが戻ってきている。」と手応えを口にした。
7月3日から始まる次のグランドスラム大会、ウィンブルドンに期待したい。

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最終更新:6/9(金) 10:28
TENNIS.JP