ここから本文です

神戸製鋼のタイ線材圧延合弁、特殊鋼ミルが試運転開始

6/9(金) 6:01配信

鉄鋼新聞

 神戸製鋼所はタイのミルコン・スチールと合弁で設立した「コベルコ・ミルコン・スチール」(略称・KMS、本社・タイのラヨーン県)で、昨年からの普通線材生産に続いて、5月から特殊鋼線材用の仕上げ圧延ミルの試運転(ホットラン)を開始した。夏からは自動車部品メーカーなど需要家向けにサンプル出荷を行い、品質承認(アプルーバル)取得の作業を急ぐ。今年度中には量産体制に移行する見通しだ。

 神戸製鋼所は今年11月初めに加古川製鉄所へ上工程を集約。日本国内の粗鋼生産能力は年700万トンに減少するが、加古川の新ブルームCC(第6ブルーム連続鋳造設備)で製造・分塊圧延した高品質ビレットを輸出して現地で圧延し、グローバルで特殊鋼線材の生産販売数量を拡大する。
 KMS社は、国内メーカーの線材圧延では唯一の海外拠点。特殊鋼線材の圧延ミルはタイ国内ではもちろん、東南アジアでも業界初の設備となる。
 KMSの位置するラヨーン県には、自動車関連企業が集積するイースタン・シーボードなどの工業団地も位置しているほか、タイ国内に所在する神戸製鋼所グループのコウベ・CH・ワイヤー(KCH社)やマハジャク・キョードー(MKCL社)などの二次加工拠点にも距離が近い利点がある。
 神戸製鋼とミルコンは、自動車関連企業などの需要家や二次加工拠点に近い立地性をデリバリー面で最大限に生かしたい考えだ。

最終更新:6/9(金) 6:01
鉄鋼新聞