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その「社内恋愛」は欧米では性犯罪になるー沈黙は同意ではない

6/9(金) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

お互い好意を抱いていたと「思っていた」、相手もその気だと「受け止めていた」……。

恋愛の初期段階はそう思い、何となくキスやセックスに進むのが当たり前と考えていないだろうか。

【画像】その「社内恋愛」は欧米では性犯罪になる

さらにこれが日本の職場においてはどうだろう。お互いに「本当に」好意や恋愛感情を抱いているならまだしも、上司と部下、さらには取引先との関係になると、単に女性側は「仕事でいい関係を築きたい」と思っているだけなのに、勝手に相手に「好意」として誤解されるようなケースはよくある。

折しも1人の女性ジャーナリストが、元TBS記者に対して、仕事の相談を持ちかけたのを機に「性暴力の被害にあった」と告発している。この話は決して働く女性にとって人ごとではない。

頑張って仕事しても「性的対象として見られる」

一方、欧米では、同意がない性行為は強姦罪になることがある。具体的には、アメリカのカリフォルニア州・イギリス・フランスの法律では、強姦の定義において「同意の有無」に力点がある。これは、日本の刑法における強姦の定義が「暴行脅迫の有無」であるのと大きく違う。

日本の刑法における性犯罪規定は、作られてから100年以上経っており、現代の先進国の常識と差がありすぎる。そのため、国会では改正に向けた議論が進んでいる。

こうした中、あるワークショップが注目を集めている。女性がより自分らしく生きられる社会を目指して活動している団体「ちゃぶ台返し女子アクション」の鎌田華乃子さんと大澤祥子さんが企画運営を手掛ける、性交渉における「同意を考える」ワークショップだ。今年2月から約3カ月で11回開催、延べ205人が参加した。

2人がこうしたワークショップを開くのは、日本の職場には権力関係を利用した性暴力が普通に存在する、という危機感からである。

100人近くの女性たちに話を聞いた結果分かったのは、「頑張って仕事をしているのに性的対象として見られる」という女性たちの悩みだった。

「派遣先で初日に、職場をまわしている男性に関係を迫られ、やんわり濁すしかなかった」

「正社員なら昇進して活躍したい、と思うから、クライアントや上司の誘いを断れない」

という声が多く寄せられた。中には、女性活躍が進んでいるとされる有名企業もある。

政府統計によれば、性犯罪の認知件数はここ10年、減少傾向にある。強姦は2005年の2076件から2015年の1176件、強制わいせつは8751件から6755件へと減った。それぞれ検挙率は69.5%から95.5%(強姦罪)、43.4%から61.1%(強制わいせつ)へと上がっている(出所:平成28年7月警察庁発行の「平成26、27年の犯罪情勢」)

認知件数が減少する中、検挙率は上がっているのだから、統計から見れば、性犯罪の問題は改善しているように思えるかもしれない。

しかし、話はそう簡単ではない。性犯罪は被害者の心身に長期的な悪影響を及ぼす。警察庁の調べによれば、性犯罪被害者は「精神上の問題がある」と答えた人の割合が殺人・障害に次いで多い。「日常生活が行えなかったと感じた日数は55.1日であり、事件後の精神的な状況の変化においては、悪化したと回答する割合が最も高い。主観的な回復状況においても、回復度合いは高くなく、性犯罪が精神上の影響を強く及ぼすことがうかがえる。」 (出所:平成27年3月警察庁公表:平成26年度犯罪被害者類型別調査)

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