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今年10回目のミサイル発射 “地対艦ミサイル”の特徴と北朝鮮の狙い

6/9(金) 11:30配信

ホウドウキョク

北朝鮮は8日朝、数発の短距離の地対艦巡航ミサイルとみられるミサイル数発を日本海方向に向けて発射した。北朝鮮は4週連続でミサイル発射を強行したかたちになる。今回のミサイルは短距離で日本の領海に届く性能のものではなかったが、様々な射程のミサイルを短期間で発射する北朝鮮の狙いは何だろうか。

ミサイルを短期間で発射する北朝鮮の狙いについて動画で見る

ロシア製“KH-35E”を地対艦ミサイルに改修したという推定

韓国側の発表では対艦ミサイルということだ。ここのところ北朝鮮が発射しているミサイルを見ていると、4月に北朝鮮がパレードで出してきたミサイル「火星12」や「KN-17」といったミサイルがかなり出ている。4月のパレードの中でまだ発射していなかったのが新型の地対艦ミサイルだ。数年前からロシア製の「KH-35E」という艦対艦ミサイルを北朝鮮は入手しているようでそれ、または、その北朝鮮バージョンを小型の高速艇から発射している映像を彼ら自身が発表していた。他に地対艦ミサイルがあるのかもしれないし、このミサイルの可能性もあるかもしれないが、「KN-35E」の北朝鮮バージョンを地対艦のバージョンに改修したという推定だ。

複数のミサイル発射で性能を試した可能性

地対艦というのは地上から発射して海上にある大きな艦船を狙うものだ。普通は艦対艦ミサイルのほうが技術的には難しいが、ミサイル本体そのものはそれほど大きな技術的な変化はない。しかし、「KH-35E」というもともとのミサイルが使われたとすると、本来は130km射程と言われている。それが今回の韓国の発表では、200km飛んでいるということなので射程が伸びているということになり、北朝鮮なりの改修をした可能性が出てくる。
4月のパレードで公開された画像では1つの発射装置に4つの筒が乗っていて、ミサイルが1つの発射装置から4発発射できるため、複数のミサイルを連射できる性能を試した可能性もある。

また、日本海にいたアメリカ海軍の2つの艦隊「ロナルド・レーガン」打撃群と「カールビンソン」打撃群、この2つの艦隊が今週日本海を出たといわれているため、その2つが出たタイミングを待っていた可能性もある。基本的には、空母打撃軍が2つもいるような状況で対艦ミサイルを発射してしまうと、アメリカ海軍が「戦争行為」と解釈しかねない。アメリカ側がどう対応してくるか北朝鮮側にとっても対応に苦慮する事態になりかねない。この空母打撃軍二つが出ていくのを待っていて、今回のミサイル性能試験をやったのかもしれない。

北朝鮮自身は4月のパレードであれだけミサイルの種類が増えたところを見せ付けていて、それぞれが実際にそういうミサイルがあるところを実証して見せる。同時に軍そのものにとってもミサイルの性能を確認したかったから4週連続で発射したのかもしれない。

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最終更新:6/9(金) 11:30
ホウドウキョク