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「刑事責任はすこぶる重い」福岡小5殺害、二審も無期 高裁判決、死刑回避を支持

6/9(金) 11:00配信

西日本新聞

 福岡県豊前市で2015年に小学5年の女児を殺害したとして殺人罪などに問われた内間利幸被告(48)の控訴審判決が8日、福岡高裁であった。山口雅高裁判長は「極刑がやむを得ないとまでは認められない」として、検察側の死刑求刑に対して無期懲役とした一審福岡地裁小倉支部の裁判員裁判判決を支持し、検察と被告側双方の控訴を棄却した。

 山口裁判長は、被告は性犯罪の発覚を恐れて殺害を決意したと指摘し、「動機や態様は冷酷非情で残忍。被害者の無念は計り知れず、遺族の極めて厳しい処罰感情は十分に理解できる」と述べた。過去に別の小学生などを狙った性犯罪で約12年間服役した被告の前科を踏まえ、「刑事責任はすこぶる重い」と断じた。

 一方で「犯行は計画的でなく、残虐性の程度も高いとは言えない」と説明。過去の裁判例と比較しても死刑が相当だと検察側は主張したが、「死刑となった事件のほとんどが本件より悪質で、無期懲役の事件の多くが本件と同程度の悪質さだった」と退けた。

 一審に続いて被告側が否定していた殺意については、体力差がある被害者の首を圧迫し続けており、死亡することを明確に分かっていたと指摘。殺害の意思は強固だったと判断した。

 判決によると、被告は15年1月31日、豊前市内で女児=当時(10)=を連れ去り、知人宅で首を強く絞めて窒息死させた後、遺体をバッグに入れて自宅に運び、押し入れに隠すなどした。

 一審判決は「最悪の性犯罪で刑事責任は重大」とした上で、過去の判例と比べて「突出した残虐性、猟奇性があるとは言えない」として極刑を回避していた。

=2017/06/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:6/9(金) 11:00
西日本新聞

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