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「ロシア疑惑の捜査中止を指示」コミー前FBI長官証言。政権への不信感あらわに

6/9(金) 12:05配信

ホウドウキョク

電撃解任から1カ月。アメリカのトランプ大統領に解任されたFBI(連邦捜査局)のコミー前長官が8日、議会の公聴会で、「ロシア疑惑」について証言し、自らの解任理由について、「トランプ政権はうそをついた」などと痛烈に批判した。

アメリカでは、主要なテレビが、今回の公聴会を1時間以上前から特番態勢で伝えるなど、ニクソン大統領が辞任に追い込まれた「ウオーターゲート事件」になぞらえて、「トランプ政権の重要な分岐点になる」と伝えた。

公聴会に姿を現したコミー前長官は、口を真一文字に結び、正面を見据えて証言席に着席し、議員らからの質問に、はきはきと明瞭な言葉で答えた。

「捜査の打ち切りを要求された」

コミー氏は冒頭、ロシアをめぐる疑惑で辞任したフリン前大統領補佐官への捜査について、2月、トランプ大統領から、「彼はいいやつだ」、「やり過ごしてほしい」と個別に言われ、「捜査の打ち切りを要求されたと感じた」ことなどを明かした書面について、「すでに公表した通りだ」と述べて、いきなり質問への回答に入った。
コミー氏は、「トランプ大統領は、多くの人に、わたしはすばらしい仕事をしていると言ってくれた。だから、テレビで自分が更迭されたと知った時、混乱した」と語った。

「政権はうそをついた」

コミー氏は証言中、「うそ」という言葉を繰り返し、トランプ大統領への不信感をあらわにした。自らの解任理由は、「ロシア疑惑の捜査」だったにもかかわらず、「トランプ政権は、FBIは混乱し、指導者は信頼を失ったと語り、わたしとFBIを中傷する道を選んだ。全くのうそだ」と批判し、留任に際し、トランプ大統領から「忠誠」を求められたことも明言した。

大統領選挙にロシアが介入したことに「疑いはない」

そのうえで、コミー氏は、大統領選挙にロシアが介入したことに「疑いはない」と証言。
しかし、前日の書面と同様に、トランプ大統領個人に対する捜査は行われていなかったことを認めた。
フリン氏への捜査に関し、トランプ大統領が、面会時に「やり過ごしてほしい」と発言したことは「極めて不快なものだった」と証言し、明らかに捜査中止を求めた指示だとの見方を示した。一方で、「司法妨害」があったかは、特別検察官の捜査に委ねる姿勢を明らかにした。

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最終更新:6/9(金) 12:05
ホウドウキョク