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「米国より先に日本が焦土化」北朝鮮4週連続ミサイル 対艦巡航弾か、数発発射

6/9(金) 11:11配信

西日本新聞

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が8日午前6時18分(日本時間同)ごろ、東部元山(ウォンサン)付近から北東方面の日本海に向けてミサイルを数発発射した。地対艦巡航ミサイルとみられ、最高高度約2キロで、約200キロ飛んだもようだ。日本海に艦艇を展開した米国や日本をけん制する狙いがあるとみられる。

 北朝鮮のミサイル発射は4週連続。日本の排他的経済水域(EEZ)内への落下は確認されておらず、菅義偉官房長官は記者会見で「わが国の安全保障に影響を与えるものではない。(北朝鮮への)抗議を行うようなものではない」と述べた。国家安全保障会議(NSC)は開かなかった。一方、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は同日午後、NSCを開催して警戒を強めた。

 韓国の聯合ニュースは、今回のミサイルが4月15日に平壌であった軍事パレードで公開された地対艦ミサイルと同型との見方を伝えた。パレードでは、4基の発射台を搭載した車両が隊列に加わっていた。小型ジェットエンジンを使う巡航ミサイルは、弾道ミサイルに比べて速度は遅いが、命中精度が高く、レーダーで捕捉されにくいとされる。

 相次ぐ北朝鮮のミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は今月2日(日本時間3日)、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の側近を含む北朝鮮の14個人と4団体を資産凍結・渡航禁止の対象に追加する制裁決議を採択。これに対し北朝鮮外務省は4日、「悪辣(あくらつ)な敵対行為」と非難し「多種化」されたミサイル発射を継続すると予告していた。

 北朝鮮への制裁を主導する日本への反発も強めており、8日の朝鮮中央通信は、対外宣伝組織の声明として「今のように日本が騒ぎ立てるなら、有事の際には米国より先に日本が焦土化することを知るべきだ」と警告した。

=2017/06/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:6/9(金) 11:11
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