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もう「私の話、聞いてる?」と言われないための“聴く力”

6/9(金) 18:30配信

ホウドウキョク

“ねえ。私の話、ちゃんと聞いてる?”と、妻やパートナーを苛立たせ怒らせてしまった経験はないだろうか。男女の会話のすれ違いは永遠のテーマだ。しかし、そのすれ違いは“聴く専門家”の“傾聴”の知識と技術において解消されるという。“聴き上手”になるコツを教えてくれるのは、産業カウンセラー資格をもつ傾聴講師の岩松正史氏だ。

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“聞く”の主体は自分、“聴く”の主体は相手

「根本的に人は“話すのが好き”なんです。そして、自分が話したことを相手にちゃんと受け取ってもらいたいと思っています。それなのに、人の話しを上手に聴ける人はなかなかいません。たまに“自分は聞き役にまわるほうが好きだ”と言う人がいますが、実は発言するのが苦手でただ黙っているだけだったりするのです」
そもそも“聞く”と“聴く”はどう違うのか。岩松氏によれば、カウンセリングの場におけるその違いは明確だ。“聞く”は自分が聞きたいことを聞くこと。一方の“聴く”は、相手が話したい(伝えたい)ことを受け止めることを指す。主体が異なるのだ。


実際にカウンセラーが相談者の話を聴く際には、相手の悩みを自分ごとのように受け止め、共感しながら耳を傾ける。傾聴はトレーニングをしなければ身に付けることが難しい。しかし、傾聴のスタンスをふまえようとするだけでも、 “聴く耳”を少しづつ育てることができ、日常の人間関係向上にも役立つという。

妻の話を聴くときは、問題ではなく“気持ち”を優先

「傾聴をするときはまず、話し手の気持ちを優先することが基本です。たとえば妻から『PTAでトラブルが起きてとても腹立たしかった。ちょっと聞いてほしい』と言われたとき。“トラブル”という“問題”を解決しようとするのではなく、“腹立たしい”という“気持ち”のほうをじっくり聴くべきです。


しかし男性は問題解決志向が強いので、ついなんらかの方策を妻に授けようとしたり分析したりして、肝心の感情のほうはスルーしてしまいます。そこで妻は“違う、私は解決したり分析されたいわけじゃなくて、聴いてほしかっただけなのに!”と、ますますイライラを増すことになるのです」

なぜ、そのようなすれ違いが起きるのか。その背景には、“安心の基準”が男女で異なることがあると岩松氏は分析する。女性は自分の気持ちを口に出して相手にわかってもらうことで安心する。しかし男性は問題となる事柄が解決することで安心感を得るため、かみあわない。

そして、それは同性の部下や同僚から相談をもちかけられた場合にも同様のことが起こるのだと言う。人は“気持ちが満足”しなければ納得できないものだし、相談の場合は相談者の“困った”が解決されなければ腹落ちできない。そこでまずは相手が抱えている“気持ち”や“困った”を受け止めてから、具体的な問題解決のアドバイスを行うとよいそうだ。

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最終更新:6/9(金) 18:30
ホウドウキョク