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Maison book girl「ずっと手を離さない」ツアー最終で誓った絆/レポート

6/9(金) 18:10配信

MusicVoice

 4人組ニューエイジ・ポップ・ユニットのMaison book girl(メゾンブックガール=ブクガ)が去る5月9日に、東京・赤坂BLITZで全国ツアー『major 1st album『image』release tour 2017』のファイナル公演『Solitude HOTEL 3F』をおこなった。ツアーは4月5日にリリースされたメジャー1st アルバム『image』を引っさげて、4月2日の新潟・LIVEHOUSE柳都SHOW!CASE!!を皮切りに、全国6公演をおこなった。『image』に収録された全曲を本編で披露し、アンコールではメジャーデビューシングル「cloudy irony」など6曲を披露。奇数拍子を基調としたリズムでMaison book girlの世界へとオーディエンスの心を導いた。また、終演後にはニューシングルを7月19日にリリースすることを発表した。

 ステージ前には紗幕(しゃまく)がかかり『Solitude HOTEL 3F』の文字が投影されていた。会場である赤坂BLITZは開演時間が近づくにつれ、人々で満たされていく。しっとりと流れるピアノの旋律が、これから始まるライブへの高揚感を煽っているようだった。

 定刻を少々過ぎたところで暗転すると、アルバム『image』のオープニングを飾るインストナンバー「ending」が響き渡った。そして、紗幕の先に4人の姿。メンバーのシルエットが映し出されるなか、「sin morning」へ。シルエットのみでのパフォーマンスから、ラストのサビで紗幕が落ち、黒い衣装に身を包んだ4人が姿を現した。歓声が沸き上がるなか、7拍子のリズムが心地よいグルーヴ感を与える「end of Summer dream」へ。奇数拍子の振り付けは新鮮な動きをオーディエンスに与える。

 印象的なループサウンドが中毒性を高めた「veranda」では、眩ゆい光が瞬く。そのフラッシュは、オーディエンスの脳裏にパフォーマンスを焼き付けるようだ。音に絵をつけるように踊る4人。<裏切られて♪>のリフレインが耳に残る「faithlessness」。会場全体で奏でた一体感のあるクラップ(手拍子)もライブのスパイスとなっていた。

 ここで、インストナンバーの「int」へ。映像とダンスのコラボレーションでアーティスティックな世界観を魅せる。歌がないことにより、彼女たちの動きの表現力が際立つ。流動的に展開していくステージングは、オーディエンスもその楽曲の持つストーリーに、吸い込まれていくようにステージを見つめていた。

 続いて、子供達が遊ぶような振り付けが印象的だった「townscape」。ノスタルジックな感覚を見るものに与える。そして、アグレッシブなサウンドの「karma」に突入。迫り来るビートに乗ってフロアも盛り上がっていく。「screen」、「blue light」と惹きつけられる踊りで魅了し、アルバムのエンディングを飾る「opening」を届けた。

 コショージメグミ作詞によるポエトリーディング。4人が横一列に並び、本を片手に物語を紡いでいく。ピアノの アンコールを求める声に、再びステージに登場したメンバー達。コショージは感極まりながらもオーディエンスに感謝を告げ、「想像以上にすごい景色!」と改めて多くのオーディエンスを見て、喜びを噛み締めた。

 ここで、メンバーがひとりずつ今日までの想いを語った。

 和田輪は「ずっと自分に自信がなさすぎて……。でも自分を貶すのは良くないなと思って、みんなの自慢の和田輪になれるように頑張ろう思えた」とツアーを経て意識が変わったことを報告。

 矢川葵は「今までは一人で考えて行動するのが好きだったんです。でも、オーディションに受かって、Maison book girlに入れてもらえて、3年近くやってきて一緒にツアーも回れて、人と密に何年もやってきて苦じゃないのは初めてかもしれない。この3人と会えたのは運命じゃないかと思う。この3人となら、やっていけると毎日思います。ここにいる人たちも運命だと思う」とメンバーやファンに運命という絆を感じていると話した。

 井上唯は「メジャーデビューしてから(ブクガについて)考える時間が増えた。実家に帰っても考えるのはMaison book girlのことで、地元があんなに大好きだったのに、東京に早く帰りたいと思えるほどMaison book girlが好きになった」とグループ愛が高まったと言い、「私が好きなMaison book girlをもっと広めていきたい」と涙を堪えながら語った。

 最後にコショージは3人と手を繋ぎながら「この3人に助けられてばかり。今日集まってくれたみんなの顔を見たら、この手を絶対に離さないようにしようと思いました。アイドルの2年半はバンドに置き換えると、犬年齢みたいな感じで7年ぐらいの価値があると思う。ずっとずっと手を離さないようにするので、応援宜しくお願いします」とこれからの決意を話した。

 MCを終え、アンコール1曲目に届けたのは、彼女たちのメジャーデビュー曲である「cloudy irony」。力強く蹴り上げる振り付けがアクセントとなり、アグレッシブに展開。そして、複雑な拍子ながらも、オーディエンスも体を弾ませた「lost AGE」、軽快なリズムに乗って掛け声とともに一体感を楽しんだ「snow irony」。楽曲の盛り上がりに比例するかのように、オーディエンスも前方へと押し寄せ、リズミックなクラップが印象的な「bath room」と一気に5曲を駆け抜け、本編とはまた違った趣を見せたセットリストで盛り上げた。

 ここで、メンバーと会場全体で記念撮影をおこない、コショージが「今日の景色をみんなの角膜に閉じ込めて、一生消えませんように!」と強く願いを込め「last scene」を最後に届けた。最小限の照明でのパフォーマンス。薄暗いステージは目を凝らさないとメンバーの姿もよく見えない。そして、最後に希望へと続く扉を開けたかのように、眩い光が後方から4人を強く照らし、『Solitude HOTEL 3F』は大団円を迎えた。メンバーがステージを去った後、ホワイトノイズが轟くなか、スクリーンに7月19日にニューシングルをリリースすることを発表。歓声とともにライブの幕は閉じた。

(取材=村上順一)

最終更新:6/9(金) 18:10
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