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幕末の天才絵師・暁斎、京都で回顧展

6/9(金) 13:00配信

Lmaga.jp

幕末から明治という激動の時代に活躍した絵師、河鍋暁斎(かわなべぎょうさい、天保2~明治22年/1831~1889)。彼に惚れ込んだ英国在住の画商、イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションを紹介する「これぞ暁斎!」展が、「美術館「えき」KYOTO」(京都市下京区)で6月10日からおこなわれます。

【写真】河鍋暁斎《とくはかに五万歳(徳若に御万歳)》/『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力』@美術館「えき」KYOTO(京都市下京区、6月10日より)

彼は3歳のときに蛙の絵を描いたというエピソードが残るほど画才が早熟で、7歳で浮世絵師の歌川国芳に入門。狩野派も学び、19歳で絵の修業を終えました。その後も様々な流派の技法を貪欲に取り入れ、肉筆画、浮世絵版画、仏画、戯画、春画など幅広い分野で活躍。その凄まじさは、周囲から「画鬼」と呼ばれるほどでした。

一方、暁斎は反骨精神の持ち主としても有名で、明治3年(1870)に新政府の役人を諷刺する滑稽画を描き、捕縛されるという「筆禍事件」を起こしています。また、鹿鳴館を設計した建築家ジョサイア・コンダーが暁斎に弟子入りしたエピソードも知られています。

本展は全6章でコレクションを一挙に紹介します。ゴールドマン氏がオークションで初めて出会った暁斎の作品《半身達磨》や、カラス、猿、虎、象などの動物を描いた作品、船上の西洋人など転換期の時世ならではの主題、七福神や鍾馗、幽霊を描いた作品など、その内容は実に多彩です。また、今回が初紹介の作品も含まれており、絵画ファンなら見逃せない機会といえるでしょう。料金は一般1000円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:6/9(金) 13:00
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